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株式会社静科

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    新設脱臭ファンの騒音対策@千葉県|防音カバー3台を製作し出荷前検査で約20dB低減

    こんにちは、ソリューション事業部の山田です。

    今回は、千葉県の公共案件向けに製作した、新設脱臭ファン用の防音カバーについてご紹介いたします。

    今回納入したのは、防音パネル「一人静 タイプL」を使用した防音カバーです。昨年から打ち合わせを重ねてきた案件ですが、これから新しく設備を設置する現場だったため、防音カバー製作時点では現地に対象となる脱臭ファンがありませんでした。

    そのため今回は現地確認を行わず、図面をもとに細かな仕様を確認しながら設計・製作を進めました。また、公共案件ということもあり、完成後には社内で寸法・外観・騒音性能の検査を実施し、品質を確認したうえで出荷しました。

    現地確認ができない新設設備を図面から設計

    既設の産業機械やファンの騒音対策では、実際に現地を確認し、設備寸法や配管、周辺スペースなどを把握してから防音カバーを設計するケースが多くあります。

    一方、今回は新設する脱臭ファンのため、前述通り、打ち合わせを段階では現地に設備そのものがないため、設備と防音カバーの寸法や位置関係などを図面上で細かく確認し、認識に相違がないよう調整を重ねながら製作へ進みました。製作前に図面上で条件を整理することはもちろん、完成した製品が設計通りに仕上がっているか、出荷前に確認することも重要になります。

    「一人静タイプL (66mm)」を使用した防音カバーを3台製作

    今回の防音カバーには、「一人静 タイプL」の厚さ66mm仕様を使用しています。タイプLは、弊社の標準モデルであるタイプAよりも遮音性・吸音性を高めた防音パネルで、125Hzの低音域から8,000Hzの高音域まで幅広く対応していることが特徴です。

    ファンやモーターをはじめとする産業機械では、中高音域だけではなく低い周波数の音が含まれる場合があります。そのため今回は、低音域にも対応できるタイプLを採用しました。3台の防音カバーは製造後すぐに出荷するのではなく、弊社工場内で組み立てた状態で社内検査を行いました。

    今回実施したのは、主に「寸法検査」「外観検査」「騒音検査」の3項目です。あわせて、使用材料を確認できるミルシートも提出しています。

    寸法誤差:3台すべて1mm以内に収める

    まず行ったのが、完成した防音カバーの寸法検査です。

    弊社では、製品寸法について設計値に対して±5mm以内を社内の許容基準としています。一方、実際に製作を担当する製造部では、さらに厳しい±2mm以内を目標として製作しています。今回完成した防音カバーを測定したところ、3台すべて設計寸法に対して1mm以内の誤差に収まっていました。

    新設設備の場合、現場で実物を確認しながら寸法を調整することができないため、図面通りの寸法で製作する精度がより重要になります。事前の図面確認と製造時の寸法管理によって、社内基準を十分に満たした状態で出荷することができました。

    外観検査:傷やへこみなどがないか細かく確認

    検査や出荷準備の際には、弊社の第二倉庫のスペースを広く使用し、製品同士や周辺物との接触によって傷が付かないように作業環境を確保しました。3台とも外観上の問題がないことを確認しています。

    仮組時の防音カバー

    騒音検査:ピンクノイズを使用して防音性能を確認

    寸法や外観だけではなく、今回は防音カバーとして重要な「騒音をどの程度低減できるか」についても出荷前に確認しました。騒音検査では、防音カバー内部にスピーカーを設置し、「ピンクノイズ」を発生させて測定を行っています。

    ピンクノイズとは、幅広い周波数の音を含み、周波数が高くなるにつれて一定の割合でエネルギーが小さくなるように構成された試験音です。さまざまな周波数帯を含んでいるため、防音カバーがどの音域でどの程度効果を発揮しているかを確認する際に活用できます。

    今回は同じ条件で、防音カバーがない状態と設置した状態の騒音値をそれぞれ記録し、その差を比較しました。その結果、3台すべての防音カバーで約20dBの騒音低減を確認することができました。

    騒音検査結果

    125Hzの低音域でも約10dBの差を確認

    今回の騒音検査では、全体の騒音値だけでなく、周波数ごとの低減効果についても確認しています。その中でも注目したのが、タイプLの特徴である低音域の防音性能です。125Hzの周波数帯を確認したところ、防音カバーの有無によって約10dBの差が確認できました。

    ファンなどの設備騒音では、低音域が含まれることもあります。低い周波数の音は対策が難しいケースもあるため、完成した製品で実際に周波数分析を行い、125Hzでも低減効果を数値として確認できたことは、今回の検査における大きなポイントでした。

    カタログ上の性能だけではなく、実際に納入する防音カバーそのものを測定し、3台とも防音効果を確認してから出荷しています。

    現地確認ができない新設案件も対応可能です

    今回は、千葉県の公共案件向けに製作した、新設脱臭ファン用防音カバー3台についてご紹介いたしました。

    弊社では、既設設備の現地調査や騒音測定を行ったうえでの防音工事だけでなく、今回のように新設設備の図面をもとに防音カバーを設計・製作することも可能です。

    脱臭ファンをはじめ、送風機、モーター、コンプレッサー、発電機、ポンプなどの産業機械について、設備の仕様や設置条件に合わせた防音対策をご提案しております。新設設備の騒音対策や防音カバーの製作をご検討の際も、騒音相談WEBツールよりお気軽にお問い合わせください。

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