食品工場内のポンプの騒音対策~「一人静タイプZ」を使用した防塵・防水対応の防音カバーを製作
皆さんこんにちは。製造部のヅアンです。
今回は、食品工場で使用されているポンプの騒音対策として、「一人静タイプZ」を使用した防音カバーを製作しました。
ポンプは運転時にモーターや機械部分から音や振動が発生します。食品工場では複数の設備が稼働しているため、ポンプから発生する音が周囲の作業環境に影響することがあります。
そこで今回は、ポンプ全体を防音カバーで囲い、周囲に伝わる騒音を抑える設計としました。
食品工場に適した「一人静タイプZ」を使用
今回の防音カバーには、「一人静タイプZ」を使用しています。
「一人静タイプZ」は、吸音・遮音による防音性能に加え、防塵性や防水性にも配慮された防音パネルです。そのため、クリーンルームや食品工場など、衛生面への配慮が必要な環境での騒音対策にも使用されています。
今回のように水を使用する設備では、防音性能だけでなく、使用環境に適した材料を選ぶことも重要です。ポンプ周辺では水が残ることもあるため、今回の防音カバーでは、食品工場での使用環境を考慮して「一人静タイプZ」を採用しました。
ポンプと配管に合わせてパネルを加工
防音カバーを製作する際は、ポンプの寸法だけでなく、周囲の配管や設備の位置も確認します。ポンプには配管が接続されているため、カバーを取り付けた際に配管と干渉しないようにする必要があります。
そこで、設備の形状や配管の位置に合わせてパネルを加工し、必要な箇所には開口部を設けました。防音性能を確保するためにできるだけポンプを囲いながら、配管部分には必要なスペースを確保しています。
このような設備用の防音カバーでは、図面上の寸法だけでなく、実際の設備の状態を確認しながら加工することがポイントになります。
メンテナンス性を考えた取り外し可能な構造
ポンプは設置後も点検やメンテナンスが必要です。そのため、防音性能だけを優先してカバーを固定してしまうと、点検のたびにカバー全体を取り外さなければならなくなります。
今回の防音カバーでは、上部のパネルを取り外せる構造にしました。ポンプを確認するときには上部のパネルを外して作業できるため、カバーをすべて取り外す必要がありません。
防音カバーを製作する場合は、音を抑えることだけでなく、設置後の点検やメンテナンスまで考えて構造を決めています。
前面以外に脚部を設け、水が溜まりにくい構造に
今回の防音カバーでは、前面を除く各面の下部にアジャスターを設けています。このアジャスターには、防音カバーを支える役割に加えて、ポンプから発生する振動を抑える役割があります。
また、ポンプ周辺では水が残ることがあります。防音カバーの下部が周囲に密着していると、水が入り込んだ場合にその場に残りやすくなります。そこで、前面以外の各面にアジャスターを設け、下部に空間を確保しました。これにより、水が防音カバーの下部に溜まり続けにくい構造としています。
食品工場で使用する設備では、水や清掃などの環境も考慮する必要があります。今回は騒音・振動への対策だけでなく、こうした設置環境についても考えながら製作しました。
防音カバー仕様

- 「一人静タイプZ」(t41mm)使用床なし5面体防音カバー
- 外寸:W1464.5mm×D840mm×H730mm
- 内寸:W1374.5mm×D750mm×H685mm
- 左側面、右面、背面にアジャスターを設置
- 製作期間:2週間
10~15㏈程度の騒音低減を目指した防音カバー
今回使用した「一人静タイプZ」による防音カバーは、設置条件や音源の状態によって効果は異なりますが、10~15dB程度の騒音低減が期待できます。ポンプを防音パネルで囲うことで、発生した音が周囲へ直接広がるのを抑えます。
ただし、防音カバーはパネルの性能だけでなく、設備との隙間や開口部、配管の取り回しなどによっても防音効果が変わります。そのため、今回もポンプの形状や配管位置を確認しながら、できるだけ音が漏れにくい形状になるように製作しました。
まとめ
今回は、食品工場ポンプの騒音私対策として、「一人静タイプZ」を使用した防音カバーを製作しました。
弊社では、現場の設備状況やお客様のご要望を確認し、それぞれの設備に合わせた防音カバーを設計・製作しています。防音・防振でお困りの際は、ぜひ、騒音相談WEBツールよりお気軽にご相談ください。