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株式会社静科

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    2026-09-30

    粉砕機の騒音測定@富山県~〜貸出パネルによる現場検証で約10dB低減(1m地点)を確認

    こんにちは、ソリューション事業部の山田です。

    今回は、富山県のお客様先で実施した、粉砕機の騒音対策に向けた貸出パネルの検証についてご紹介いたします。

    防音対策をご検討いただく際、「実際にどの程度音が下がるのか」「防音壁を設置した場合に効果があるのか」と不安に感じられるお客様も多くいらっしゃいます。特に、粉砕機や加工機、産業機械のように騒音値が大きい設備では、防音工事を行う前に効果の目安を確認しておきたいというご要望もあります。

    そこで今回は、弊社の貸出用防音パネルを現地へ送り、実際の設備近くに設置した状態で騒音測定を行いました。

    貸出パネルを使用した現場検証を実施

    今回の対象設備は、工場内で稼働している粉砕機です。粉砕機は、材料を細かく砕く工程で大きな衝撃音や機械音が発生することがあり、騒音問題につながりやすい設備のひとつです。今回は、設備周辺の騒音を少しでも低減できないかというご相談をいただき、防音工事を本格的に検討する前段階として、貸出パネルを使用した現地検証を行うことになりました。

    弊社から防音パネルを発送し、現地で実際に設備の近くへ設置していただいたうえで、設置前後の騒音値を比較しました。既設設備の防音対策では、カタログ上の数値だけではなく、実際の現場でどの程度効果が見込めるかを確認することが重要です。騒音源の大きさや位置、周囲の壁や床、天井の状態、音の反射などによって、同じ防音パネルを使用しても結果が変わるためです。

    検証結果

    貸出しパネルによる騒音レベル検証の様子

    設備から1mの位置で約10dB低減

    まず、粉砕機から約1m離れた位置で騒音測定を行いました。

    防音パネルを設置する前の騒音値は96.7dBでした。その後、粉砕機の前に貸出パネルを設置し、同じ位置で再度測定したところ、86.7dBまで低減しました。

    結果として、設備から約1mの位置では、約10dBの騒音低減を確認することができました。10dBの差は、騒音対策としても大きな変化です。特に設備の近くで作業される方にとっては、騒音値が下がることで、作業環境の改善にもつながります。

    5m離れた位置でも約5㏈低減

    次に、設備から約5m離れた位置でも測定を行いました。

    こちらでは、防音パネル設置前の騒音値が約86dBでした。パネル設置後は約81dBとなり、約5dBの低減を確認しました。設備から距離が離れた位置でも低減効果が確認できたことで、防音パネルによる対策が設備周辺だけではなく、少し離れた場所にも影響していることが分かります。

    一方で、今回の貸出パネルによる検証では、設備の上部まで完全に囲えておらず、上側が開いた状態でした。そのため、音が上部から回り込み、一部が周囲へ伝わっていたと考えられます。

    今回の測定結果を踏まえると、防音壁の高さを上げる、上部まで覆う、防音カバーとして囲うなどの対策を行うことで、さらに騒音を低減できる余地があると考えられます。

    報告書(一部抜粋)

    防音対策では音の回り込みも重要

    防音壁や防音パネルを設置すると、騒音源から直接伝わる音を遮ることができます。ただし、音は壁を避けるように回り込む性質があるため、防音壁の高さや幅が不足していると、十分な低減効果を得られない場合があります。今回も、パネル上部が開いていたため、そこから音が回り込んでいた可能性があります。

    防音対策では、単純に「騒音源の前に壁を置けばよい」というわけではありません。騒音源の位置や高さ、測定位置、防音壁との距離などを確認しながら、どの方向へ音が伝わっているかを考えることが重要です。

    今回の検証は、防音パネルの効果を確認すると同時に、今後さらに低減するためにはどのような形状が適しているかを検討する材料にもなりました。

    貸出パネルで施工前に効果を確認可能

    今回のように、弊社では防音工事をご検討中のお客様に対して、貸出用の防音パネルをご用意しております。実際の設備周辺に防音パネルを置き、騒音測定を行うことで、本施工前に低減効果の目安を確認できます。

    防音工事は、設備の大きさや防音壁の規模によって費用も大きく変わります。そのため、いきなり本施工を行うのではなく、まずはパネルを使って効果を検証したいという場合にもご活用いただけます。特に、粉砕機、コンプレッサー、モーター、発電機、加工機、試験機など、騒音値の大きい産業機械では、事前に実機で確認することで、防音対策の方向性をより具体的に検討しやすくなります。

    今回の検証結果を今後の防音設計へ

    今回は、富山県のお客様先で実施した粉砕機の貸出パネル検証についてご紹介いたしました。

    今後も、防音壁の高さや形状、防音カバーの仕様などを検討する際には、今回の測定結果を活かしながら、より効果的な対策をご提案していきます。

    「どの程度音が下がるのか確認してから見積もりを進めたい」
    「防音パネルの効果を実際の設備で試したい」

    といったご相談も可能です。

    粉砕機をはじめ、各種産業機械の騒音問題でお困りの際は、現場状況や騒音対象物に合わせた防音対策をご提案いたしますので、騒音相談WEBツール よりお気軽にお問い合わせください。

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