一人静シリーズ×環境計量士〜資格取得に挑戦することで学びを資料の説明に反映する
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
これまで大雨のニュースを目にしても、正直なところ、どこか他人事のように感じていました。しかし今回、身近な場所で似たような状況を経験し、報道されるほどの規模ではなかったにせよ、天災はいつどこで起こるか分からず、自分の身にも十分に降りかかり得るものだと痛感させられました。
余談はこのくらいにして、今回は、環境計量士の資格取得に向けて勉強を進める中で、改めて物理学という分野と向き合っていることについてご紹介したいと思います。
高校時代の物理と、今向き合う物理の違い
環境計量士の勉強を始めてから、環境物理・環境音に関する単元に、まずは一通り目を通しました。まだ深く理解できているとは言い難いレベルですが、それでも高校時代とは物理への向き合い方が変わってきたと感じています。
高校生の頃、物理は数学と同じように、公式をそのまま覚えて数値を当てはめる科目だと認識していました。その結果、テストの点数は散々で、正直あまり良い思い出がありません。しかし今、改めて勉強を始めてみると、公式に使われている単位に目を向け、なぜその形になるのか、導出の過程をふんわりとでも理解するだけで、見え方が大きく変わることに気づきました。過去の物理学者たちが、世の中の複雑な事象を分かりやすく数式として表してくれていたのだと実感でき、以前よりも物理を身近に感じられるようになっています。
LAeqという表記から見えてきた課題
環境音の単元を学ぶ中で、特に印象に残ったのが「LAeq」という測定値の表記についてです。これまでお客様へご説明する際、LAeqについて「測定した騒音レベルの平均値のようなもの」と、かなり簡略化した伝え方をしてしまっていました。
しかし学習を進める中で、LAeqの「A」は、人の耳の聞こえ方に近づけて音を評価する「A特性」という補正を意味し、「eq」は一定時間内の音のエネルギーをならして表す「等価」という考え方を指していることを知りました。単に平均値と伝えるのではなく、人の聴感に合わせた補正がかかっていること、変動する騒音を一つの代表値として扱うための考え方であることを添えるだけで、お客様にとってLAeqという数値がぐっと理解しやすくなるのではないかと感じています。
音に関する様々な公式や考え方をもとに、測定機器で算出された数値をお客様にお伝えしているのだということも、まだふんわりとした理解ではありますが、少しずつ見えてきました。同時に、日頃その数値をご説明している立場である私自身が、中身をきちんと理解できていなかったことに、ある種の危機感も覚えています。私たちが感覚的に、あるいは専門用語のまま簡略化してお伝えしている内容は、お客様にとってはかえって複雑に感じられているのではないかとも考えるようになりました。
提案資料への反映を目指して
こうした気づきを踏まえ、現在お客様へご提出している対策提案資料についても、見直しを検討していきたいと考えています。具体的には、LAeqのようなよく使う測定値の項目に、A特性やeqの意味を簡単に補足する説明を加えることで、弊社が音や騒音に対してどのような考え方でアプローチしているのかを、より分かりやすくお伝えできるのではないかと考えました。
数値をお伝えするだけでなく、その数値が何を意味しているのかを一言添えられるようになれば、お客様にご納得いただいたうえで対策をご検討いただける機会も増えていくはずです。まずは提案資料の中でも特にお問い合わせの多い項目から、補足説明の追加を検討していきたいと思います。
今後に向けて
環境計量士の勉強はまだ道半ばですが、これから学ぶ内容も含めて、騒音や振動に関する内容を、より詳しく、それでいて簡潔にお客様へお伝えできるよう活かしていきたいと考えています。
弊社では、騒音対策に関する現地調査、騒音測定、設計、製作、施工まで一貫して対応しております。今後は測定の背景にある物理学の理解も深めながら、より分かりやすく、安心してご検討いただけるご説明につなげていきたいと考えています。
騒音や防音対策に関するご相談がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。弊社ホームページの「騒音相談WEBツール」からも承っております。
