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株式会社静科

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    一人静シリーズ×電気技術~より快適で使いやすい防音空間を目指して資格取得に挑戦

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    最近、健康維持のために運動を習慣化するようにしています。以前は1回につき4キロほど走っていたのですが、翌日になると足の付け根を痛めてしまい、連続で走れないことが悩みでした。そこでウォーキングとランニングを交互に行うように工夫したところ、体への負担も軽減され、自分に合った運動習慣が少しずつ身についてきたように感じています。

    余談はここまでにして、今回は、静科が取り組んでいる、新しい技術の習得についてご紹介いたします。

    防音設計で浮かび上がる課題

    静科では、お客様からのご依頼に応じて、防音室や防音ボックス、防音壁の設計・製作を行っています。設計を進めていくと、クーラーやコンセント、換気扇、照明器具といった電気設備を組み込みたいというご要望を多くいただきます。

    しかし、問題となるのは「電気配線」や「電気結線」です。これらの施工には資格が必要であり、資格がないと、設計段階で断念せざるを得ないケースがあるのです。そのため、お客様のご要望を、そのまま反映できない場面もありました。

    現状の対応と具体的な事例

    現在は、外部の電気工事会社様に、依頼する方法や、プラグ式の製品を選ぶことで対応しています。ただし、この場合は性能面で制約があり、複数台設置が必要になるなど効率的ではありません。

    実際の事例として、過去に複数台のコンプレッサーを対象とした、屋外防音ボックスを設計した際、大きな換気量が必要となりました。通常採用している換気扇では能力が不足し、複数台を使用しなければならなかったため、電気工事が必要な、大型換気扇を導入することになったのです。ところが、当初は電気工事を想定していなかったため、業者選定や追加費用、工期の追加といった課題が新たに発生してしまいました。

    このような経験から、社内で電気設備にも柔軟に対応できる体制を整える必要性を強く感じています。

    資格取得への挑戦とお客様のメリット

    そこで製造部では、第2種電気工事士の資格取得に取り組み始めました。この資格を持つことで、小規模な防音設備における、電気工事を自社で行えるようになります。資格取得のメリットは、大きく下記の2点が挙げられます。

    • 工期を短縮でき、コスト削減にもつながる
    • 防音設備に必要な照明・換気・コンセントまで一括で設計できる

    現在、製造部のメンバーが試験合格に向けて日々勉強を続けています。合格すれば、従来以上に快適で使いやすい防音空間を、ご提案できるようになると期待しています。

    電気を伴う防音製品の拡がり

    資格を取得することで、防音製品と電気設備を一体化した新しい提案が可能になります。例えば、

    • 防音壁に照明を組み合わせた安全性の高い構造
    • 防音ボックスに高性能換気装置を備えた効率的な仕様
    • 防音室にクーラーやダウンライトを組み込み、快適さを追求した空間
      といった、これまで以上に機能的で使いやすい製品をお届けできるようになります。

    「一人静シリーズ」の防音性能に電気設備を組み合わせることで、より幅広い環境での騒音対策が可能となり、お客様の多様なニーズに応える体制を強化してまいります。

    防音室や防音ボックス、防音壁のご相談はもちろん、工場やオフィスなどでの騒音対策もお気軽にご相談ください。現場確認や音響測定を行い、最適なプランをご提案いたします。WEBでの騒音相談WEBツールもご利用いただけますので、まずはお声がけいただければ幸いです。