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株式会社静科

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    ブロワーの排風騒音対策~「一人静 タイプL薄型」を使用したL字ボックス形状のサイレンサーの製作

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    ここ最近、資格勉強を進めており、直近では2級施工管理技士の一次試験を受験しました。手応え的には問題ないと感じているのですが、怖くてまだ自己採点ができておりません。その後の目標として1級施工管理技士の受験も考えているのですが、勉強内容は似ているものの、見慣れない単語が次々と出てきて、2級はまだ触りの部分だったのだと実感しているところです。

    余談はここまでにして。今回は「自社防音パネルを活用したブロワー用サイレンサーの製作対応」についてご紹介したいと思います。

    屋内工場のブロワー排風騒音に対するサイレンサー交換のご相談

    今回ご相談をいただいたのは、屋内工場内で、複数台のブロワーを稼働させているお客様です。機械名については社外秘のため、詳細をお伝えできませんが、ブロワー稼働時に発生する排風音への対策として、以前からサイレンサーを設置してご使用されていました。

    しかしながら、既存のサイレンサーでは、周囲で作業する従業員の方が、安全に従事できる基準騒音レベルを満たしておらず、日常的にイヤーマフや耳栓を装着した状態での作業を、余儀なくされていました。このたびの社内における労働環境改善の取り組みにあたり、サイレンサー部分の防音強化を図りたいとのことで、弊社にご相談いただきました。

    ご相談をいただいた際には、まず弊社のヒアリングシートをご提出いただきました。お客様がすぐに把握できる範囲での各部寸法や、設置周辺の状況を記載していただき、その内容をもとに対策方法の概要を検討したうえで、概算のお見積りを提出いたしました。社内でご承認をいただいた後、実際に現地確認へお伺いし、詳細採寸・現場作業員の方々のご要望ヒアリング・必要条件の再確認を丁寧に行いました。

    騒音測定と現場条件をもとにした防音パネルの選定

    現地での騒音測定を実施したところ、中高音域が主な騒音源であることが判明しました。測定値は90dB前後と高く、「一人静 タイプA」では効果が不十分と判断し、遮音性能もあわせて確保できる製品の選定が必要となりました。

    候補として「一人静 タイプL」も挙がりましたが、現場には周囲に鉄骨架台が隣接しており、タイプLのパネル厚では既存サイレンサーと同じ内寸を確保した場合に架台と干渉してしまうことが懸念されました。そこで今回は、遮音性能を維持しながらもパネル厚を抑えた「一人静 タイプL薄型」を選定し、空間的な制約をクリアしながら必要な防音性能を確保する設計としました。

    仕様の決定にあたっては、お客様から伺った以下3点のご要望も重点的に反映させています。

    1. 既存設備との統一感を保つため、既存サイレンサーで使用されていた塗装色と同じカラーを、防音パネルの枠材および遮音面にも採用しました。
    2. 既存サイレンサーとできる限り同一仕様にしてほしいというご要望に対しては、内寸を既存と揃えることで対応し、外寸が若干大きくなる変更としています。
    3. 防鳥網も新規仕様に合わせて新たに製作し、すでに取り付けられている既設の取付金物をそのまま活用できる仕様に仕上げました。

    製作上の工夫と仕上がり

    今回製作した防音サイレンサーの仕様は以下のとおりです。

    • 頭部パネル仕様:一人静 タイプL薄型(一体型組み立て)
    • 胴部パネル仕様:一人静 タイプL薄型(枠材組み立て)
    • サイズ:(頭部)551.5mm x 373 x H401.5+(胴部)303mm × 373 × H1,230
    • 台数:1基
    • 副部材:防鳥網/既存フランジ接続用金物/頭部胴部接続用フランジ材
    • 製作期間:2週間

    本体は頭部(L字型ボックス部分)と胴部(直管部分)に分割して製作しました。頭部については、弊社通常の枠材構造では対応が難しいL字型形状であったため、パネル自体を加工して、一体型のL字ボックスとして仕上げています。分割箇所の接合には板金材を用いてボルト接合できる仕様とし、板金材の固定には皿リベットを使用。さらに分割面の隙間にはブチルゴムを挿入することで、気密性を高め音漏れを防ぐ処置を施しました。

    写真をご覧いただくと、既存設備の塗装色に合わせたライトブルーの枠材で仕上げられていることがわかります。防鳥網が取り付けられた頭部ボックスの様子は、掲載写真よりご確認いただけます。分割製作ながら組み合わせることで、一体感のあるスッキリとした仕上がりになっています。

    設置工事については製品の重量を考慮し、弊社協力店を通じてお客様の現場にて取り付けを行いました。ちょうど機械のメンテナンス期間と重なったタイミングでの施工となり、稼働後の効果測定は機械稼働再開後に実施予定です。そのような中でも、製品をご確認いただいた際に「周囲に合わせてしっかりと設計していただき、大変ありがたい」という嬉しいお言葉を頂戴することができました。

    サイレンサー背面部

    効果測定後のフォローアップと今後の展開

    今回は「自社防音パネルを活用したブロワー用サイレンサーの製作対応」をご紹介いたしました。効果測定は機械稼働再開後に実施予定で、結果が出次第あらためてご報告できればと思います。

    また、お客様からは「効果が確認できた場合、近くに設置されている破砕機の防音対策についても検討したい」とのお声もいただいており、引き続きお客様の現場環境の改善に向けてサポートしてまいりたいと思います。

    弊社では「現地調査・騒音測定・設計・製作・施工」まで一貫してご対応しております。既存のサイレンサーや防音設備に限界を感じていらっしゃる方、現場の制約条件の中でどう対策すればよいかお悩みの方は、ぜひ。「騒音相談WEBツール」よりお気軽にお問い合わせください。