静かすぎるオフィスが生産性を下げる理由とは~適度な音がもたらす意外な効果
こんにちは、製造部岩崎です。
先日、友人から新潟の有名な調味料である`かんずり`を貰いました。唐辛子ベースの調味料で、使い勝手としては柚子胡椒に近く、程よい辛さが癖になります。何にでも合うのですが、特に鍋物、焼き鳥、冷ややっこなどが今のところ自分の中のベストマッチでした。しばらく前にテレビ番組で紹介されてから色々な場所で見かけるようになりましたので、辛いものが好きな方は試してみてはいかがでしょうか。
さて、本日は音にまつわる事象として、「静かすぎるオフィスが生産性を下げる」をテーマにお話したいと思います。
「静かすぎるオフィス」が生産性を下げる理由とは?
オフィス環境を考えるとき、「静かな職場」は理想的なものとして語られることが多くあります。周囲の話し声や電話の音、機械音などが少なければ、仕事に集中しやすいと思われがちです。確かに、大きな騒音がある環境では、作業効率が下がったり、ストレスを感じたりすることがあります。
しかし、静かであればあるほど良い環境になるとは限りません。図書館のように物音ひとつ立てづらい空間では、かえって緊張してしまう人もいます。キーボードを打つ音や紙をめくる音、椅子を引く音など、普段であれば気にならない小さな音が、静寂の中では必要以上に目立ってしまうのです。
つまり、快適なオフィスに必要なのは「完全な無音」ではなく、働く人が自然に過ごせる音環境なのです。
静かすぎる環境で起こる3つの問題
静かすぎるオフィスでは、まず小さな物音が気になりやすくなります。周囲が静まり返っていると、自分の立てる音にも敏感になります。咳払いをする、資料を探す、電話を取るといった日常的な動作でさえ、周囲に迷惑をかけているのではないかと感じてしまうことがあります。
また、会話をしづらくなることも問題です。仕事では、ちょっとした確認や相談が必要になる場面が多くあります。しかし、静まり返った空間では声を出すこと自体にためらいが生まれます。その結果、本来ならすぐに解決できる疑問を抱えたまま作業を進めてしまい、かえって効率が下がることもあります。
さらに、「静かにしなければならない」という心理的なプレッシャーも生まれます。静寂は騒音の反対にあるものですが、場合によってはそれ自体がストレス要因になることもあるのです。
人はなぜ適度な音がある方が集中しやすいのか
カフェや喫茶店のような場所で仕事や勉強がはかどる、という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。人の話し声や食器の音、空調の音などがあるにもかかわらず、不思議と集中できることがあります。
これは、適度な環境音が周囲の小さな物音を目立ちにくくしてくれるためです。完全な静寂の中では一つひとつの音が際立ちますが、ほどよい音がある空間ではそれらが自然にまぎれます。雨音や川のせせらぎ、ホワイトノイズなどが落ち着くと感じられるのも、同じような理由によるものです。
人は必ずしも無音の中で最も集中できるわけではありません。むしろ、一定の音があることで気持ちが安定し、作業に入りやすくなることもあります。大切なのは、音の有無ではなく、その音が不快かどうか、作業を妨げるものかどうかです。
目指すべきは「無音」ではなく「快適な音環境」
過去記事【無音は存在するのか?~防音技術が直面する「静けさ」の限界】でも似たようなお話をさせて頂きましたが、オフィスの音環境づくりで大切なのは、すべての音をなくすことではありません。必要なのは、働く人にとって不要な音、不快な音、集中を妨げる音を減らすことです。
例えば、会話や相談はしやすい一方で、機械音や外部からの騒音は気にならない。電話の声は聞き取りやすく、隣の席の小さな物音は目立たない。そうしたバランスが取れた空間こそ、働きやすいオフィスといえるのではないでしょうか。
これは工場や作業場、事務所などでも同じです。騒音対策というと、単に音を小さくすることをイメージしがちですが、本来の目的は「人が快適に過ごせる環境をつくること」にあります。
静かすぎても、うるさすぎても、人は集中しにくくなります。大切なのは、その場所に合った音のバランスを整えること。音を正しくコントロールすることが、働きやすさや生産性の向上につながっていくのです。
オフィスや工場、研究施設などで「機械音が気になる」「会話がしづらい」「騒音対策をしたいが何から始めればよいか分からない」といったお悩みをお持ちでしたら、お気軽にご相談ください。株式会社静科では、騒音測定から原因調査、防音対策のご提案まで、お客様の環境に合わせたサポートを行っています。
