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株式会社静科

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    安全柵と防音は両立できる?T溝付きアルミフレームを使った防音対策

    こんにちは、製造部岩崎です。

    年始はよく初詣で川崎大師にいくのですが、今年は初めて名物である咳止め飴を購入してみました。気持ちの問題かもしれませんが、普段舐めている一般的なのど飴よりも効果があるような気がします。今までは職人さんが軽快なリズムを刻みながら飴を切っているのを横目に素通りしていましたが、来年も購入してみようと思います。

    さて、今回の記事では「T溝付きアルミフレームを使った防音対策」についてご紹介したいと思います。

    T溝付きのアルミフレームについて

    T溝付きのアルミフレームは、装置架台や安全柵、作業台などに幅広く使われている定番部材です。30×30や40×40といった扱いやすいサイズが多く、溝構造を活かしてパネルや部品を後付けできる点が特長です。ボルト固定を基本とするため溶接が不要で、現場での改造や拡張がしやすく、安全柵用途としても多く採用されています。

    防音パネル「一人静シリーズ」の概要

    今回実験的に使用したのは、防音パネル「一人静シリーズ」です。本製品はアルミメッシュ材とアルミ板で、発泡樹脂およびハニカム構造を挟み込んだサンドイッチパネル構造となっています。アルミフレームと同じ素材で構成できるため、材質を統一できる点もメリットです。

    厚みは33mmタイプと66mmタイプがありますが、一般的なフレームサイズとの相性を考え、今回は33mmタイプを想定しました。低音から高音まで一律に吸音できる点、高い遮音性能、屋外使用可能な耐候性、薄型・軽量で加工しやすい点が特長です。

    実際の取り付け事例(試験導入)

    今回の検証では、アルミ切断機の安全柵に「一人静シリーズ」を取り付けました。パネルの周囲に角棒を取り付け、その角棒をフレームの溝へスライドさせて固定する構成としています。フレーム自体は基本ボルト止めのため、特別な工具や溶接は不要で、比較的容易に設置できました。

    一方、防音パネルを用いることで、通常の金網柵とは異なり、装置内部の目視確認ができなくなる点は課題として認識しました。また、防音性能を確保するため、パネルとフレームの隙間を最小限に抑える寸法管理も重要でした。本事例はあくまで試験的な取り付けであり、現在も検証を進めている段階です。

    目視用の窓の取付けなどの応用の可能性

    目視確認の問題については、防音パネルに窓を設けることで解決できると考えています。

    アクリルやポリカーボネート、防音ガラスなどを適切に組み合わせることで、視認性を確保しつつ防音性能を維持することが可能です。これにより、安全柵としての機能と防音カバーとしての機能を両立できる構成が見えてきました。

    また、溝付きフレームを用いることで、装置全体を囲うのではなく、騒音源周辺のみを部分的に防音するといった対応や、既存設備への後付け・増設も柔軟に行えます。今後は、窓付き構成を含めた取り付け方法の標準化と、より簡易な施工方法の検討を進めていく予定です。

    まとめ

    溝付きアルミフレームと防音パネル「一人静シリーズ」を組み合わせることで、安全対策と騒音対策を同時に実現できる可能性が確認できました。試験導入段階ではありますが、製造現場の安全衛生や騒音対策に課題をお持ちの方にとって、有効な選択肢の一つになり得ると考えています。詳細や適用可否については、お気軽にお問い合わせください。