なぜ工場の騒音は「夜」の方が気になるのか~昼と夜で変わる音の感じ方 ~
皆様こんにちは、製造部の大澤です。
工場騒音や設備騒音についてご相談をいただく中で、
「昼間はそこまで気にならないのに、夜になると音が目立つ」
「同じ設備が動いているのに、夜の方がうるさく感じる」
といったお話をいただくことがあります。
実際、設備の音そのものは変わっていなくても、周囲の環境や人の感覚によって、騒音の感じ方が変わるケースは少なくありません。
今回は、「夜になると騒音が気になりやすくなる理由」についてご紹介します。

① 周囲の音が減ることで設備音が目立つ
昼間は、
・車の走行音
・人の声
・周辺設備の稼働音
など、さまざまな音が周囲に存在しています。
こうした音を「暗騒音」と呼びます。
一方、夜になると周囲の音が減るため、設備音だけが目立ちやすくなります。同じ音量でも、周囲が静かな環境では音の存在感が強く感じられることがあります。
特に一定の運転音が続く設備では、この傾向が出やすくなります。
② 低音は夜間に残って感じやすい
夜間の騒音相談では、低音に関する内容が多く見られます。
低音は波長が長いため、壁や窓を通過しやすく、遠くまで伝わりやすい特徴があります。また、高音に比べて「響く」「重たい」と感じやすい傾向もあります。
そのため、
・室内に入っても音が気になる
・遠く離れていても低い音だけ聞こえる
・振動のように感じる
といったケースにつながることがあります。
数値上は基準値を満たしていても、体感として不快感が残る場合があるのは、この低音の影響が関係していることもあります。
③ 夜は人の感覚も音に集中しやすい
夜間は周囲が静かになるだけでなく、人の感覚も音に集中しやすくなります。
特に就寝前や休息中は、小さな変化にも気づきやすくなります。そのため、昼間には気にならなかった設備音が、夜になると強く意識されることがあります。
実際の現場でも、
・「昼は平気だが夜だけ苦情が来る」
・「測定値より大きく感じると言われる」
といったケースは珍しくありません。
夜間対策では「低音」と「構造」が重要になる
夜間の騒音対策では、単純に音量を下げるだけでなく、
・低音をどう抑えるか
・共振や再放射をどう防ぐか
といった点も重要になります。
剛性が不足しているパネルでは、低音によって面が振動し、音を再放射することがあります。その結果、数値以上に音が残って感じられるケースもあります。
一人静シリーズの考え方
一人静シリーズの防音パネルは、低音や共振への配慮を含めて構造設計を行っています。
ハニカム構造によって面剛性を確保し、パネルが振動しにくい構造とすることで、再放射音を抑えやすくしています。さらに、発泡樹脂によって内部で音エネルギーを減衰させることで、共振を抑える構造となっています。
また、薄型・軽量でありながら剛性を確保しているため、既存設備への影響を抑えながら対策を進めやすい点も特長です。
設備条件に応じて開口や換気ファンの取り付けなども行いやすく、現場に合わせた調整にも対応しやすくなっています。
関連ページ:一人静シリーズ(工業用)
まとめ
夜間に騒音が気になりやすくなる背景には、
・周囲の音が減ることで設備音が目立ちやすくなること
・低音が遠くまで伝わりやすく、残って感じやすいこと
・人の感覚が音に集中しやすくなること
など、さまざまな要因があります。
そのため、夜間の騒音対策では、単純に音量を下げるだけでなく、「どのような音が、どのように伝わっているか」まで含めて整理していくことが、改善につながりやすくなります。
騒音問題にお悩みの際は、下記よりお気軽にご連絡ください。現場の状況や設置条件に応じて、防音工事の設計や防音パネルの選定をご提案いたします。昼夜で変化する音の感じ方も踏まえながら、現場に適した対策方法をご案内いたしますので、ぜひご相談ください。顧客満足度の高い弊社の騒音対策に、ぜひご期待ください。
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