騒音対策を検討するときに知っておきたいこと~音の種類と防音の仕組み
こんにちは、ソリューション事業部の山田です。
4月から展示会シーズンが始まり、5月もさまざまな展示会へ出展予定です。5月20日~22日に東京ビッグサイトで開催される「NEW環境展2026」、そして5月29日~30日に恵比寿で開催される「ヘッドホン・ヘッドホンアンプ大試聴会2026」に参加いたします。
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会場では、防音パネル「一人静シリーズ」や音響用パネル「SDM」を展示予定です。工事現場や工場設備の騒音問題、音響改善やオーディオ用途まで、幅広いご相談に対応しておりますので、ぜひお気軽にご来場ください。
さて今回は、騒音対策を検討する際に知っておきたい「音の種類」と「防音の仕組み」についてご紹介いたします。
音による健康被害と騒音問題
株式会社静科では、音による健康被害を「音害」と定義しております。
騒音問題というと、「うるさい」「気になる」といったイメージを持たれる方が多いですが、実際には身体的・精神的な負担につながるケースも少なくありません。
例えば、工事現場の発電機やコンプレッサー、大型室外機、工作機械、モーターなどの産業機械から発生する騒音は、長時間さらされることでストレスや体調不良の原因になる場合があります。
こうした音害に悩む方を守りたいという想いから、防音パネル「一人静シリーズ」は開発されました。では実際に、音にはどのような種類があるのかご紹介します。

低音域は身体に影響を及ぼす可能性がある
低音域は、重低音のように身体へ響く感覚が特徴です。送風機、振動機、モーター、室外機などで発生しやすく、騒音測定でも相談件数が多い周波数帯となります。
低音は、耳で聞こえる音量以上に身体へ影響を与える場合があります。
- めまい
- 吐き気
- 頭痛
- 圧迫感
- 睡眠障害
などの症状を感じることがあります。
低音域の騒音対策では、軽い防音材では低減しきれない場合があります。そのため、重さや厚みが必要になり、鉄板やコンクリートが主に選定されます。
その中で「一人静 タイプL」は、独自の吸音材+遮音材の構造で70㎜と薄型ながら125Hz帯域から対応できる仕様となっており、低周波を含む騒音問題に対応可能です。
中音域は最も相談が多い音域
中音域は、人の会話や機械音が多く含まれる周波数帯です。工場の加工機や試験機、電子機器、事務所設備、保育園、住宅設備など、日常生活のさまざまな場所で発生しています。
この音域では、
- 会話が聞き取りづらい
- 集中力が低下する
- ストレスを感じる
といったご相談が非常に多くなります。
特に事務所や住宅では、「音量そのもの」よりも、「音がずっと聞こえ続けること」が精神的負担につながるケースもあります。中音域の対策では、遮音シートや仕切壁など遮音材だけでなく、吸音材を組み合わせて音の反射を抑えながら対策することが重要です。
例えば、設備周辺に防音壁を設置したり、事務所内へ防音パネルをパーテーションのように建てることで、体感的な騒音問題を大きく改善できる場合があります。
高音域は小さな音でも不快感が大きい
高音域は、「キーン」という耳に刺さるような感覚を伴う音域です。
インバーター機器やモーター制御音、電子機器、ベアリング音などで発生しやすく、小さな音でも強い不快感につながる場合があります。
- 耳鳴り
- 聴覚疲労
- 集中力低下
などを、引き起こす可能性があります。
高音域は比較的吸音しやすい一方で、壁や天井などに反射すると音が室内全体へ広がりやすいため、吸音による対策が重要です。吸音パネルや防音素材を適切に配置することで、環境を大きく改善できます。
防音の仕組み「遮音」と「吸音」
静科で定義する防音とは、「遮音」と「吸音」組み合わせて音を防ぐことです。

遮音とは
遮音とは、音を遮断して外へ伝わりにくくする仕組みです。重量のある素材や遮音シートなどを使用し、音の透過を抑制します。
吸音とは
吸音とは、音の反射を減らして響きにくくする仕組みです。吸音材や吸音パネルを用いることで、室内の反響音や耳障りな音を軽減できます。
遮音と吸音を組み合わせることが重要
実際の騒音問題では、「遮音だけ」「吸音だけ」では十分な効果が得られないケースが多くあります。遮音だけでは、遮断した音が跳ね返り、壁や天井などに反射して、より大きく聞こえる反響という現象を起こします。吸音材のみでは、音が通り抜けてしまい防ぐことは出来ません。
そのため、「一人静シリーズ」では、遮音材と吸音材を組み合わせた特許構造を採用しております。33~70㎜という薄型構造ながら、約125Hzから対応でき、低音域から高音域まで幅広い防音性能を実現しております。
さらに、軽量設計のため施工性にも優れており、工事現場や工場設備、事務所、住宅など、さまざまな環境へ柔軟に対応可能です。

音響測定も行うとより効果的
騒音問題を解決するためには、「どの周波数帯の音が問題なのか」を把握する必要があります。同じ音の大きさでも、低音域なのか高音域なのかによって、必要な防音対策は大きく変わります。
- 騒音値
- 周波数分析
- 敷地境界での影響
- 音の伝搬方向
などを確認した上で、原因を分析して適切な対策を行うことが、費用対効果の高い騒音対策につながります。
株式会社静科では、精密騒音計を用いた騒音対策を実施しており、現状の確認と必要な対策をご説明した上で適切な対策案をご提案しております。
騒音対策に重要なこと
今回は、騒音対策を検討する際に知っておきたい「音の種類」と「防音の仕組み」についてご紹介いたしました。騒音問題は、単純に音を小さくするだけではなく、発生源や周波数帯、周辺環境に合わせた対策が重要になります。
株式会社静科では、工場設備や工事現場、住宅、事務所など、さまざまな環境に合わせて防音対策をご提案しております。現地確認や騒音測定を実施し、状況に応じた最適な防音パネルや防音工事をご案内いたしますので、騒音でお困りの際はぜひお気軽に、騒音相談WEBツールよりご相談ください。