工作機械の稼働音対策@神奈川~作業性と防音性を両立したスライド式パーティション製作
普段あまりニュースを見る習慣がないのですが、取引先様とお話しする中で、世界情勢のお話を伺う機会が増え、知らない間に世の中が大きく動いているのだと実感することが多くなりました。
仕事面ではすでに影響を感じる場面も多々あり、今後は日常生活にも変化が出てくるのかなと感じています。もう少し意識して、情報に触れる機会を増やしていきたいと思います。
工作機械の稼働騒音に対する防音カバー対応事例
今回は、工場内に設置された工作機械の騒音問題に対し、弊社の防音パネルを用いたスライドレール式3面パーティションを製作した事例をご紹介いたします。
長時間にわたり機械が稼働する環境の中で、特定の設備から発生する音が気になってしまうほどの騒音となっており、作業中の集中力低下や、従業員同士の会話のしづらさにもつながっているとのご相談をいただきました。
ご相談後は、まず貸出用の防音パネルを現場へお送りし、試験運転のタイミングに合わせて現地確認および騒音測定を実施いたしました。騒音源から約1m地点で84dBを確認し、簡易的にパネルを1枚設置した検証では約10dBの低減効果が得られています。周波数分析の結果、中高音域が主成分となる傾向が見られたため、遮音と吸音のバランスに優れ、軽量で扱いやすい「一人静 タイプA」を採用しました。
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また全面を囲う構造では作業動線やメンテナンス性に影響が出ることが懸念されました。そのため3面構造としつつ、開閉スペースを必要としないスライドレール機構を採用することで、限られたスペース内でも作業性と遮音性を両立した仕様としております。さらに、機械稼働時の確認が必要な箇所には可視窓を設け、安全面にも配慮いたしました。
防音パーティションの仕様と設計上の工夫
今回製作した防音パーティションは、スライドレール式の3面トンネル型構造で、
- 製作期間:約3週間
- サイズ:H2,060mm 最小時720mm x 1542mm 最大時2,010mm x 1542mm
- 仕様:スライドレール機構/可視窓
設計面では、各パネルの左右および天面にスライドレールを配置することで、安定した開閉動作を実現しています。一人でも無理なく開閉が可能で、日常点検時の作業負担軽減にもつながる構造です。限られた作業空間の中でもスムーズな操作ができる点は、現場において大きなメリットとなります。
また可視窓には、耐衝撃性に優れたポリカーボネート(t10mm)を採用しました。可視窓を設けることで遮音性能が低下する傾向はありますが、社内での簡易試験条件(300mm角)において約3dB程度の低下に留まることを確認しており、実用上問題のない範囲と判断しています。なお、騒音の周波数特性や用途に応じてはガラス材の採用も検討可能です。
設置後、「設置による作業性の低下はほぼなく、イメージ通りの仕上がり」とのお声もいただいており、仕様面においてもご満足いただける結果となりました。


柔軟な防音設計で現場の騒音問題を解決
今回のように、工場内の工作機械や産業機械から発生する騒音問題は、単純に防音壁で囲うだけでは解決できないケースも多くございます。弊社では現地での騒音測定を基に、遮音材や吸音パネルを適切に組み合わせることで、現場環境に合わせた最適な防音工事をご提案しております。
また、貸出パネルによる事前検証や現地での仕様検討を行うことで、実際の使用環境に即した対策が可能です。設計・製作・施工まで一貫して対応しているため、今回のような可動式パーティションや特殊仕様にも柔軟に対応いたします。
今回はスライドレール式防音パーティションによる騒音対策についてご紹介いたしました。設備条件や騒音特性に応じて最適な防音対策をご提案しておりますので、騒音でお困りの際はぜひ一度ご相談ください。現地確認や騒音測定も含めて対応させていただきますので、「騒音相談WEBツール」よりお気軽にお問い合わせください。
