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株式会社静科

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    現場測定からCAD図面作成まで ― 防音設計業務を通して

    皆さん、こんにちは。製造部のヅアンです。

    クリスマスの季節を迎え、新しい年も間近となってまいりました。今年もあっという間に一年が過ぎ、こちらの投稿は、私にとって本年最後の投稿となります。日頃より、弊社に対しまして温かいご関心とご支援を賜り、誠にありがとうございます。

    来年も、微力ではございますが、業務を通じて少しでも貢献できるよう努めてまいります。今後とも、弊社への変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。皆様にとって、心穏やかなクリスマスと、健康で幸せな新年となりますことをお祈り申し上げます。

    さて、本日は現場での測定作業やCAD設計を通して学んだことや感じたことを共有したいと思います。

    業務の背景

    最近、機械設備の防音対策を目的とした業務において、現場測定からCADによる図面作成まで一連の作業に携わる機会をいただきました。実際に現場へ足を運び、自分で測定したデータをもとに図面を作成することで、設計業務に対する理解がこれまで以上に深まりました。 本記事では、その業務の流れと、実務を通して学んだ点についてまとめます。

    防音設計における現場測定の重要性

    防音設計では、既存の図面や資料だけでなく、現場の実際の状況を正確に把握することが重要です。機械の設置状態や周囲の設備、保守点検のためのスペースなどは、図面通りでない場合も多く、現場測定を行うことで初めて気づく点が多くありました。 現場を確認せずに設計を進めてしまうと、施工が難しい図面や、使い勝手の悪い防音構造になってしまう可能性があります。そのため、現場測定は防音設計の品質を左右する重要な工程だと感じました。

    現場での測定作業の内容

    現場では、まず機械周辺の全体状況を確認しました。その上で、機械本体の外形寸法、操作盤や点検扉の位置、周囲設備との距離などを測定しました。 測定時には、数値を記録するだけでなく、防音構造を設計する際に注意が必要だと感じた点をメモとして残すことを意識しました。これにより、後工程であるCAD図面作成の際、現場の状況を思い出しながら作業を進めることができました。

    測定作業で感じた課題

    実際の現場測定では、設備が稼働中であったり、作業スペースが限られていたりと、測定が難しい場面もありました。また、測定時間に制約がある中で、正確さを保つ必要もありました。 こうした状況を経験し、事前の準備や測定順の工夫が非常に重要であると実感しました。限られた条件の中でも、効率よく正確に作業を行う意識が身についたと感じています。

    測定データの整理と設計準備

    測定後は、事務所に戻って測定データの整理を行いました。機械ごとに情報をまとめ、設計時に制約となる点や、メンテナンススペースとして確保すべき条件を整理しました。 この工程を丁寧に行うことで、CAD作業に入った際の迷いや修正を減らすことができ、設計全体の効率向上につながりました。

    先輩の指導のもとで学んだCAD作図

    測定後の工程では、先輩の指導のもとでCADによる図面作成を行いました。ここ数か月は、現場測定に同行するだけでなく、実際に測定したデータを使って図面を描く作業も教えていただいています。 寸法の入れ方や、現場を意識したレイアウト、図面として見やすくする工夫など、実務に直結した内容を学ぶことができました。単に操作方法を覚えるだけでなく、設計意図を考えながら作図することの大切さを教えていただきました。

    現場経験とCAD作図を結びつけて得た気づき

    自分で測定したデータをもとにCADで図面を作成することで、寸法一つひとつの意味を深く考えるようになりました。以前よりも、実際の機械や作業する人の動きを想像しながら図面を見ることができるようになったと感じています。 現場とCADを結びつけて考えることで、より実用性の高い図面を意識できるようになったことは、大きな成果の一つです。

    今回の業務を通して、設計業務においては現場理解と図面作成の両方が不可欠であることを改めて実感しました。今後も現場での経験を大切にしながら、CADスキルと設計力の向上に努め、より正確で使いやすい図面を作成していきたいと思います。

    また、弊社では現場のニーズに合わせた柔軟な設計提案を行っております。 防音や防振でお悩みの際は、お気軽に騒音相談WEBツールよりご相談ください。