【InterBEE 2025】3つの展示品を用意し「体感できる展示」を強化~各防音室の特長や体感ブースについてご紹介
みなさんこんにちは、製造部の横山です。
街を歩くと「ブラックフライデーセール」という文字を見かけるようになり、年々その存在感が、大きくなっていると実感しております。数年前は一部のお店で見かける程度でしたが、今では季節のイベントとして、すっかり浸透していると感じます。消費者としてはお得な時期ですが、販売する側は、価格調整や在庫対応などで大変なのだろうなと、つい裏側の苦労にも思いを巡らせてしまいます。
さて今回は、毎年出展させていただいている InterBee に向けて製作した、新しい展示品の改良内容についてご紹介いたします。
今年は「体感できる展示」を強化するため、三つの展示物を改良又は、新しく準備し、お客様がより実際の使用環境をイメージしやすい内容となりました。
①デザイン性と性能を向上した大型防音室を展示
ひとつ目は、毎年展示している 2.5m四方の大型防音室の改良モデル です。今回は、枠材・ビスを黒色で統一し、吸音面も黒塗装を採用することで、空間全体を落ち着いたフルブラック仕様に仕上げました。外壁は黒と白のツートンで、まとまったデザインをご提案できたと感じております。
さらに今年は、窓部分に新しく二重ガラス窓を、採用いたしました。以前より「窓部分から音が聞こえる」とのお声をいただくことがあり、製作方法を見直すことで、この課題に対して、明確にアプローチする形となりました。実際の体感としても、窓からの音の透過が従来より抑えられ、より均一で高い防音性能を維持できる仕様へ、進化しております。加えて、壁・天井には弊社の「Shizuka Stillness Panel」を採用し、高い吸音効果による音を、体験いただけます。

②生活空間との調和を表現した小型防音室を展示
二つ目は、賃貸住宅でも使いやすい一畳サイズの小型防音室です。枠材・ビスは白色で整え、吸音面は、一般家庭の壁紙に近いアイボリー色で塗装しました。これにより、生活空間に設置しても圧迫感が少なく、自然に馴染みやすい仕様となっています。
近年増えている、自宅での音楽活動・オンラインミーティング・自宅作業スペースづくり、といったニーズに対応できるよう、オプション対応や塗装カスタマイズの柔軟性もあわせて紹介しました。実際に入っていただいたお客様からは、「銀色や黒色のみと思っていたが、希望の色に対応できることで、工業感があったパネルから、大きく印象が変わった」という声も頂戴し、導入目線で分かりやすい展示になったと感じております。

③SDMの吸音性能比較ができる体感ブースを提供
三つ目は、弊社の「Shizuka Stillness Panel SDM」の吸音性能を、その場で体験いただける比較ブースです。防音対策を一切していない半畳ほどの空間と、SDMを使用した空間を並べ、入っていただくだけで音の違いが分かる構成としました。
扉も床もない四面体ながら、「全然音が違う」と驚かれる方が非常に多く、手を叩いた際の反射音の違いは、説明よりも圧倒的に伝わりやすいものでした。吸音の効果は、言葉だけでは伝わりにくいため、今回のような体験型展示が、導入検討の大きな一歩になると実感しております。

今回の展示構成には、それぞれ目的があります。
- 大型防音室: スタジオ向けに、防音・吸音・デザイン性を同時に体感
- 一畳タイプ: 賃貸や個人ユーザー向けに、生活空間に馴染む小型防音室を提案
- SDM体感ブース: 初めての方でも吸音の違いが理解できる比較体験
これら三つが揃うことで、プロ用途から個人用途まで幅広いお客様に、静科の製品がどのように役立つのかを一度にお伝えできる展示になりました。
弊社では、現場確認から騒音測定・設計・施工まで一貫対応し、それぞれの状況に合わせたカスタマイズ対応を得意としております。防音や騒音に関するお困りごとがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。。ぜひ弊社の「騒音相談WEBツール」よりお気軽にお問い合わせください。
