タレットパンチプレスの加工音対策~エアコン、換気扇、LED付きの防音室
製造部岩崎です。
先日淡路島に伺った際に名産品であるたまねぎを購入しました。丸ごとレンジ蒸しで頂いたのですが、普段購入しているものと比較すると断然に甘くて美味しかったです。淡路島のたまねぎは、温暖な気候と海風に恵まれて甘くみずみずしいのが特徴だそうです。お土産としては重量があるのでなかなか持ち帰るのが大変ですが、配送サービスなどもあるので興味のある方は利用してみてはいかがでしょうか。
さて、本日の記事では過去の事例として「金属打ち抜き加工用防音室」をご紹介したいと思います。
タレットパンチプレス加工騒音
こちらのご相談は、タレットパンチプレス(タレパン)加工における騒音対策として防音室を導入したいというものでした。
タレパン加工における騒音は、主に金属板を打ち抜く際の衝撃や振動により発生します。パンチ(抜き型)とダイ(面版)が接触する瞬間には高エネルギーの衝撃音(打撃音)が生じ、これが最も大きな騒音源となります。
また、金型の摩耗や取り付け精度の低下により、衝突時のクリアランスが不均一になると異音や共鳴音が発生します。さらに、ワークやテーブルの振動、送り機構やタレットの回転音なども付随的な騒音要因です。特に薄板や大型ワークを加工する場合、共振により金属的な高周波音が増大する傾向があります。
ご相談を頂いた現場では、これらの音が重なり合い、かなりの騒音が工場内に響いているようでした。
防音室内で加工をすることで周囲への音の飛散を低減
設置させて頂いた防音室の仕様は以下のようになります。
- パネルには防音パネル「一人静タイプL薄型」を使用
- 床面以外の5面体防音室
- サイズは約2m×3m×2m
- 覗き窓付きの防音扉
- 内部作業向けにLED、エアコン、換気扇付き
部屋の内部で金属加工をすることで、周囲(工場内)への騒音の飛散を低減することができます。パネルに一人静タイプL薄型を使っており、中高音域~高音まで幅広い周波数帯で吸音性、遮音性を発揮します。
防音室内の作業者に機械から伝わる直接音にについては直接は防げませんが、パネルの吸音性能が高いので反響音が軽減され、通常時よりも音が和らいで感じられます。
快適さを求めるためにLED、エアコンや換気扇も完備されており、長時間の作業にも支障がありません。広さもそれなりにあるため、机などを置くことで加工をしない時は事務室としての使用。室内にいると外部の音も緩和されるので、集中できる個室のような使い方
社内の簡易測定では室内で90dBの音が外部で75dB前後まで低減され、体感的にもかなり効果的な印象を受けました。
ボックスのサイズや形状は比較的自由に設定可能(オーダーメイド)ですので、ご希望に合わせた防音室をご用意可能です。まずは騒音相談WEBツールよりお気軽にご相談ください。


