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株式会社静科

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    クリーンルーム内精密機器の振動音を対策~90dBの騒音が暗騒音である70dBまで低減

    こんにちは、製造部岩崎です。

    「たまにはどこかのキャンプ場にいってみたいね」と、毎年のように友人と話すのですが、結局口約束で終わってしまうのが通例です。神奈川でいうと丹沢あたりが妥当でしょうか。子どもの頃は焚火でチョコやマシュマロを焼くのが楽しみでしたが、大人になった今は、お酒を飲みながら火を囲うという楽しみ方に変わりそうです。計画倒れにならないよう、今年こそは実行に移したいと思います。

    さて、本日の記事では『クリーンルーム内の精密機器の防音対策事例』をご紹介したいと思います。

    クリーンルーム内の防音対策に「一人静タイプZ」

    今回は精密機器メーカー様の研究室内の防音対策ということで、クリーンルーム内への防音対策を行いました。機会の振動音が85~90dB出ており、作業環境測定の第Ⅱ管理区分に相当するということで、騒音対策のご相談を受けました。

    ※管理区分についての参考記事:工場内騒音測定のポイント~等価騒音レベルと最大値の確認~

    クリーンルームへの防音材の導入については、発塵性などの問題でグラスウールやロックウールなどの従来品は使用ができないケースが多く、専用の材料を用いる必要があります。

    静科の防音材「一人静タイプZ」はこの問題を解決するためにパネルにフィルムを巻いた独自の構造を有しており、発塵が許容されないクリーンルームや、水が頻繁にかかるような環境でも安心してご利用が可能です。

    防音カバーの仕様と設置後の低減効果について

    防音カバーの仕様は以下のようになります。

    • パネルにはクリーンルームへの設置に適した「一人静タイプZ」を使用
    • 大きさは80cm×120cm×100cmほど
    • 正面上部はL字型の扉構造で開閉できる仕様
    • 天板から排気用のダクトへ連結が可能
    • 左側面に配線避けのための開口部

    タイプZはフィルムを巻く構造上、どのようなサイズでも受注生産になってしまいますが、通常のパネル同様にボックス型や多少複雑な形状への加工も可能です。グラスウールなどが持つ継続的な発塵性問題と付き合う必要がない点や、高い耐久性でメンテナンスフリーな点も、タイプZが有効なポイントになります。

    設置については、事前にキット化されたパネルと連結材をプラスドライバーで組立てていくだけで、作業員一人の対応でおよそ2時間で完了しました。

    実際の防音対策の成果ですが、防音カバー設置前に90dB近く出ていた音が、設置後は約70dBまで低減することができました。これは研究室内の暗騒音(対象とする音、ここでは90dBの振動騒音を除いたその環境の音)に匹敵する音量で、体感的にはほぼ「音が聞こえなくなった」という結果を得ることができました。お客様も「ここまで音が消えるものなのか」と驚かれており、研究環境が改善されて非常にご満足頂けました。

    クリーンルームなどの特殊な環境への防音材の設置については、対応ができる場合と難しい場合がございますので、まずはお気軽にご相談頂ければと思います。