タテ型ジャッキベースケレン機用の防音ボックスを製作~約20dBの騒音低減に加え粉塵や異物の飛散防止にも寄与
こんにちは、製造部のズオンです。
先週、私はフォークリフトの運転訓練に参加しました。1週間の講習を経て、無事に試験に合格し、フォークリフト運転資格を取得することができました。初めて実技操作を行った際には、とても緊張して不安もありましたが、学習を重ねることで徐々に操作に慣れ、最終的に講習を修了することができました。この資格は、今後の業務において大いに役立つ重要なものだと考えております。
大きな騒音が発生するジャッキベースケレン機の騒音対策
製造現場では「安全」と「快適な作業環境」が常に求められています。しかしながら、強力な加工能力を有する機械ほど大きな騒音を発生するため、その対策は決して簡単ではありません。特にタテ型ジャッキベースケレン機は、錆や汚れを強力に除去するため、動作中の騒音が非常に大きく、作業者への負担が懸念される設備の一つです。
そこで注目されているのが、専用に設計された防音ボックスの導入です。本記事では、その特徴と導入効果について詳しくご紹介します。
「一人静タイプA」を使用した防音ボックスの製作

防音ボックスの仕様詳細
- 「一人静タイプA」 (t37mm)使用の5面体防音カバー
- 外寸:幅1005mm×奥行624mm×高さ1600mm
- 内寸:幅928mm×奥行547mm×高さ1561,5mm
- 正面:窓付片開式扉および開口
今回紹介する防音ボックスは、タテ型ジャッキベースケレン機に最適化された設計で、外形サイズは1005×624×1600mmと、省スペースながら、防音性能を十分に確保できる仕様となっています。限られた工場レイアウトにも柔軟に組み込みやすく、新規設備導入はもちろん既存機械への後付けにも対応可能です。
作業性を損なわない工夫も数多く盛り込まれています。まず正面には定期点検用の扉を配置し、点検やメンテナンス作業をスムーズに行える構造となっています。また、運転時の微調整や操作を行うために手を入れられる小さな穴も備えています。この穴は安全性に配慮したサイズ・位置に設計されており、作業者が外部から機械に干渉できる利便性と、騒音低減性能の両立を実現しています。
弊社の防音ボックス導入により約20dBの低減に成功
防音ボックス設置前の騒音レベルは116dBです。これは人が長時間さらされるには危険なレベルで、「聴覚保護具必須」の環境といえます。しかし、防音ボックス設置後の測定では、95dBまで低減することが確認されました。
約20dBの改善は、作業者の体感として大きな差となり、「耳が痛い」と感じるレベルから「作業は可能だが、注意が必要な音量」まで下げることに成功しています。この効果により、作業者の疲労が軽減されるだけでなく、現場全体の労働環境改善にもつながります。騒音管理が求められる昨今の安全衛生基準においても、防音ボックスは非常に有効なソリューションです。
作業中の粉塵や異物の飛散防止にも有効
さらに、防音ボックスの導入は騒音対策にとどまりません。作業中の粉塵や異物の飛散を防ぎ、周囲の設備保護にも寄与します。その結果、機械の汚れ防止や寿命延長といった設備管理面でのメリットも期待できます。
タテ型ジャッキベースケレン機を使用する現場において、「作業者の健康を守りたい」「騒音によるクレームや改善指摘を減らしたい」とお考えの企業様は多いのではないでしょうか。防音ボックスは、そうした課題に対して即戦力となる製品です。
安全で快適な作業環境を実現に向けてぜひ導入をご検討ください。
私たちは、お客様の設備環境に合わせたカスタマイズにも対応しており、最適な防音対策を提案いたします。また、騒音問題の改善を通じ、現場の生産性向上と従業員の満足度向上もお手伝いいたします。お気軽に、騒音相談WEBツールよりお問い合わせください。
