大型送風機用防音壁を施工~「一人静タイプL」を採用し14dBの低減に成功
こんにちは、ソリューション事業部の山田です。
ここ数日、気温が上がり日中の気温は30°を超える日が続き、自宅でもじんわりと汗をかく日が多くなりました。ふと気がつくと子供の髪の毛が汗で濡れており、代謝が良いのだなと思う反面、こまめに様子を見ていないといけないなと思いました。
さて本日は、そんな暑さの中、先日施工を行った「大型送風機用防音壁」の案件をご紹介をさせていただきます。
近隣からのクレームを懸念し騒音規制値内で対策
お客様より、敷地内に設置された大型の送風機器の稼働音の騒音対策についてご相談をいただきました。機器は屋外に設置されており、その運転時の騒音が周囲に響くことで、敷地の外にまで影響が及んでいました。特に、敷地境界線付近では72㏈が計測されており、環境への影響や近隣からのクレームが懸念される状況ため、お客様からは「基準値を超えないようにしつつ、なるべく音を抑えたい」とのご要望をいただきました。
防音壁による騒音対策の実施
対策として選ばれたのが、防音壁の設置です。音源となる機器を囲うように、吸音性と遮音性の高いパネル「一人静タイプL」を使用した防音壁を設置することで、音の直進や拡散を防ぎ、敷地外への音漏れを最小限に抑えることができます。

今回は、機器のサイズが非常に大きかったため、防音壁の構造も「幅7M×奥行5M×高さ5M」と大規模なものとなりました。設置には、鉄骨フレームを用いた頑丈な骨組みを採用し、その上に防音パネルを取り付ける構成としました。

また、パネル取り付けの際には、T字型の補強枠(T字枠)を使用することで、強度と安定性を確保しつつ、施工の効率化も図っています。

高さ・不陸にも対応した丁寧な施工を実施
現地では地面のわずかな高低差(不陸)があったため、基礎のレベル出しを事前に行い、パネルの設置位置を正確に調整しました。また、パネルの上部は高所となるため、シザースリフト(高所作業車)を使用し、安全かつスムーズに作業を実施しました。

防音壁を採用した静かな環境を1日で実現
施工には15人ほど関わり、1日で設置完了しました。設置後の騒音レベルは、72㏈から58㏈となり大幅に低減することが出来ました。目に見えにくい「音」の対策ですが、適切な構造と施工により、確かな効果を実感していただけます。
防音や騒音に関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽に騒音相談WEBツールよりご相談ください!株式会社静科では、現場ごとの課題に合わせたオーダーメイドの防音対策を行っています。屋外機器、工場設備、空調機器など、さまざまな音のお悩みに対応いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。