ポットミルの高周波騒音対策～「一人静タイプA」を使用した5面体防音カバーで23dBの低減に成功
皆様こんにちは。製造部の大澤です。
先日友人たちとダイバーシティに遊びに行った際、「リアルFPSアリーナという」屋内サバゲ―のようなブースがあったため、興味本位で参加してきました。私含めた友人たち7名と店員さん1人でチーム分けをし、4対4で対戦しました。楽しく遊ぶことができ、ものの30分ほどだったとは思うのですが、終わってから足腰が3～4日ほど筋肉痛になってしまいました。日ごろの運動不足を感じましたので定期的に運動するよう心がけていきたいです。
さて、今回は以前製作しました「ポットミル向け防音カバー」のご紹介です。
ポットミルの騒音について
ポットミルとは粉砕機の一種であるボールミル（回転型粉砕機）の小型なものを指します。ボールミルと同様に、硬質のボールと材料の粉を遠投状の容器に一緒に入れて回転させることによって材料をすりつぶし、微細な粉末を作る装置です。内部で金属の激しい運動があるため、比較的高い金属の衝撃音が生じます。今回はこれにより、中高音域に効果が高い「一人静タイプA」を選定いたしました。
ポットミル向け防音カバー概要
- 一人静タイプA(t37mm)使用 5面体防音カバー
- 外寸：幅1,000mm×奥行500mm×高さ2,000mm
- 内寸：幅920mm×奥行423mm×高さ1,961.5mm
- 正面に観音扉 幅800mm×高さ1,785mm
- 扉垂れ防止用キャスター取付
- 側面に配線出し入れ用開口 □80mm
- 天面に排気用開口及び防音フード取付
- 4点アンカー止めにて床と固定
扉垂れ防止用キャスターを取り付け
対象のポットミルには排水機構があるため、ドレンパンに乗っています。ドレンパンとは結露水による水漏れを防ぐ受け皿のようなものです。今回はドレンパンの内側に防音カバーを設置したため、ドレンパンと干渉しないように、普段より長さを出した設計にし、扉垂れ防止用キャスターを取り付けました。また扉自体も干渉を防ぐために、高さを出してあります。
設置後の効果をお客様にお伺いしたところ、設置前騒音値86dBに対して、設置後騒音値63dBということで23dB程の低減効果が見られました。やはり比較的高周波の騒音であったため、大きな効果が得られたのだと思います。
終わりに
いかがでしたでしょうか。今回は、「ポットミル向け防音カバー」のご紹介となりました。騒音対策を導入するにあたり、仕様のお悩み等ございましたら、些細なご相談でも問題ございませんので、お気軽にお騒音相談WEBツールよりお問い合わせください。現場状況や騒音対象に応じて、お客様のご意向やご予算にあったご提案をさせていただきます。
