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防音ボックスの遮音効果と熱対策のトレードオフに対抗する方法

2019-11-13 ブログ

こんにちは、製造部Iです。

先日より開催されいる世界野球大会の「プレミア12」。侍ジャパンの応援に熱が入ります。昨日のアメリカ戦は惜しくも1点及ばず、今大会初の黒星を喫してしまいました。個人的には一試合前のオーストラリア戦で大活躍した走塁のスペシャリストの周東選手に注目しています。連続盗塁からのスクイズはこれぞ日本の野球という感じで痺れましたね。次はメキシコとの試合ですが、勝っていい流れで韓国戦に繋げたいところです。

さて、本日の記事では防音ボックス作成時に付き纏う「熱対策」についてお話したいと思います。

防音ボックスのメリットとデメリット~防音効果と熱対策効果はトレードオフ

うるさい機械などの騒音源を囲うための防音箱のことを防音ボックスと呼びます。防音ボックスは大きな音を静かにしてくれるというメリットがある一方、完全な密封空間を作り出してしまうことで機械が発する熱が逃げにくい状態、つまり熱ごもりが発生してしまうというデメリットがあります。

騒音が大きく、かつ熱が発生しやすい機械として、特にモーター、ポンプ、コンプレッサー、発電機などが挙げられます。これらの機械をボックスで囲う際、一般的には開口部を設けるなどして空気(熱)を逃がすことで熱の対策をしますが、今度はその開放部分から音が抜けてきてしまい防音性能が下がってしまいます。このように防音効果と熱対策は潜在的にトレードオフ(一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないこと)の関係にあると言えます。

防音ボックスにおける熱対策事例

静科では、防音性能を最大限発揮しつつも熱ごもりにも負けないボックスを制作できるよう、様々なオプション加工にてトレードオフに対抗しております。

開口+サイレンサー

開口部分を設けることで空気を外部へ逃がすことが可能です。特に暖かい空気は上へ向かって登っていくため、ボックス側面の上部、もしくは天板に開口を設けると効果的です。しかし、上述のように開口部分からの音漏れも同時に発生してしまうというデメリットがあります。そこで有効となるのが「サイレンサー」です。サイレンサーは空気だけを逃がし、音を逃がさないために対策するための防音カバーです。弊社で作製するサイレンサーは、ボックスの素材同様「一人静シリーズ」を使用しており、その吸音性能により音が反射しにくいため高い防音効果に繋がります。

吸気+排気用ファン

開口だけにとどまらず、さらに送風ファンを取り付けることで空気の流れを作りやすくします。例えば、ボックスの右側面に吸気ファン、左側面に排気ファンを設置すると、右から左へと空気の流れができ、より高い排熱効果を期待することができます。ファン自体も多少の回転音を発してしまいますが、サイレンサーと同じようにファンカバーを設置することで問題を解決可能です。

放熱タイプのパネルの使用

ボックスに使用するパネルは通常であると「一人静タイプA」が多いですが、機械が大きく発熱することが予想される場合には「一人静タイプD」を使用することを推奨しております。タイプDはAに比べ、放熱性能に優れる為、箱内部に溜まった熱を外部に逃がしやすいという性質をもちます。AとDの防音性能にはほぼ差がなく、パネルの厚みなどサイズ感も同等であるため、発注前であればいつでも変更が可能です。
※在庫状況により納期に変動が出る可能性はあるので事前にご相談ください

 

このように、様々なオプションを駆使することで防音効果を落とさずとも有効に熱対策ができることは静科の防音ボックスの強みでもあります。

熱対策につきましては過去記事に実際の対策例もございますので、合わせてご確認よろしくお願い致します。
記事①「追加工で放熱対策も可能です。コンプレッサー防音BOX@名古屋
記事②「チラー(冷却水循環装置)用防音ボックス~熱対策できる防音パネル「一人静タイプD」

 

上下開放型のサイレンサ―

タイプAとタイプDの放熱性能の違いを実験中