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株式会社静科

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    工場排気音をサイレンサー施工にて対策@神奈川県

     こんにちは、ソリューション事業部です。今回はダクト排気音の対策(サイレンサー施工)を行いましたのでご紹介させていただきます。

     工場内の稼働機械の騒音が外に漏れる原因は、壁や天井以外にダクトからの経由が多いです。また、設置上屋上や中二階付近となるので、隣接地域だけでなく、50m~100m先にも聞こえてしまうケースもあります。今回は工場内の排気ダクトの騒音が近隣に聞こえてしまうため対策を行いました。よく、工場の壁から騒音が抜けていると思ってしまい、工場壁前部に遮音シートを取り付ける方もいらっしゃいますが、一部のダクトを対策することで騒音レベルを下げることが可能です。

     写真のように、いくつもダクトが並んでいる場合、1基だけ対策を行っても低減効果は薄いです。そのため、基本的には全機を対象に対策を行います。サイレンサーはL字型や直線状、また、一部の周波数を低減させる仕様があるので、騒音源によって使用するサイレンサーを選択する必要があります(事前に騒音測定を行わないと、この部分が明確にならず、結果が出しにくいです)。今回は高音域~低音域までの発生がありましたので、直線状を用い低減対策を計画しました。また、現場付近には扉も設置しているため、扉に干渉しないように別途形状を変更させる必要もあります。

     既存ダクトに施工する場合は、網を外しダクトのフチにそってライナーを取り付けます。ライナーにサイレンサーを取り付けボルトで固定し、外した網をサイレンサーに取り付けます。今回の対策により全体の騒音レベルでは約12dbにの低減、500Hz部分では17dbの低減が確認できました。ベースとなる吸音パネルは一人静タイプAを使用しました。

     有効な騒音対策の前には騒音調査を行うことをおススメ致します。問題となっている騒音源を特定できれば、効果の高い防音パネルを選定でき、施工方法も検討できます。ご相談、お見積りご希望のお客様はお問い合わせよりご相談くださいませ。