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株式会社静科

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    2026-09-14

    工場騒音対策で重要な「音源との距離」に関する3つのポイント~設備から離れると音はどのくらい下がるのか~

    皆様こんにちは、製造部の大澤です。

    工場騒音や設備騒音のご相談をいただく際、

    「設備から離れれば、音はどのくらい小さくなるのか」
    「防音壁を設置する前に、距離を取るだけでも効果はあるのか」
    「設備から敷地境界までの距離で、騒音値はどの程度変わるのか」

    といったご質問をいただくことがあります。

    音は、音源から離れるほど小さくなっていきます。

    これは「距離減衰」と呼ばれる現象です。

    ただし、実際の工場では建物や壁による反射、複数設備からの音、設備の設置高さなどが影響するため、単純に距離だけで騒音値を判断できないこともあります。

    今回は、工場騒音対策を検討する際に知っておきたい「音源との距離」に関する3つのポイントをご紹介します。

    ① 距離が2倍になると、音は約6dB下がる場合がある

    屋外の開けた場所にある一つの音源から音が広がる場合、音源からの距離が2倍になると、音圧レベルはおおよそ6dB低下します。

    例えば、単純な計算では、

    1m地点:80dB
    2m地点:約74dB
    4m地点:約68dB
    8m地点:約62dB

    というように、距離が2倍になるごとに約6dBずつ低下していきます。

    そのため、設備の配置を検討できる場合には、騒音の影響を受ける場所から音源を離すだけでも、騒音低減につながることがあります。

    例えば、工場の敷地境界付近に設置されている設備を、建物側へ移動できれば、近隣側で測定される騒音を下げられる可能性があります。

    ただし、この「距離が2倍で約6dB」という考え方は、音が自由に広がる条件での目安です。

    実際の工場では、必ずしも計算通りになるとは限りません。

    ② 工場内では壁や天井の反射によって減衰しにくい場合がある

    距離減衰の考え方は分かりやすい一方で、工場内では注意が必要です。

    屋外では音が周囲へ広がりながら減衰していきますが、工場内には、

    ・壁
    ・天井
    ・床
    ・大型設備
    ・金属製の架台

    など、音を反射する面が多くあります。

    そのため、設備から直接届く音は距離によって小さくなっていても、壁や天井で反射した音が別の方向から届くことがあります。

    例えば、設備から5m離れた場所でも、壁面の近くでは反射音が加わり、想定していたほど騒音値が下がらないケースがあります。

    また、工場内では複数の設備が同時に稼働していることもあります。

    一つの設備から離れたとしても、別の設備から発生する音が加われば、全体の騒音値は大きく変わらないこともあります。

    このような環境では、単純な距離だけではなく、

    ・周囲に反射する壁があるか
    ・天井が低くないか
    ・ほかの設備が稼働していないか
    ・測定位置が壁際になっていないか

    なども確認しておくと、実際の騒音状況を把握しやすくなります。

    ③ 平面距離だけでなく、高さも含めて考える

    屋外設備の騒音対策では、平面図上の距離だけで判断してしまうことがあります。

    例えば、

    「設備から敷地境界まで10m離れている」

    という場合でも、設備が屋上に設置されている場合には、実際の音源と測定位置には高さの差があります。

    音が伝わる距離を考える際は、平面上の距離だけではなく、音源と受音点を結んだ直線距離を見ることが一つの目安になります。

    例えば、

    水平距離:10m
    高さの差:5m

    であれば、実際の音の伝わる距離は10mより長くなります。

    一方で、高い場所に設備があると、周囲の建物や防音壁による遮蔽を受けにくくなり、遠くまで音が伝わる場合もあります。

    特に屋上の室外機、チラー、送風機などでは、

    ・音源の高さ
    ・敷地境界までの水平距離
    ・近隣建物の高さ
    ・防音壁の高さ

    を合わせて考えることで、より現実に近い検討につながります。

    距離を取るだけでは難しい場合は防音壁を組み合わせる

    設備の配置を変更できるのであれば、音源と受音点の距離を確保することは有効な方法の一つです。

    しかし、実際の工場では、

    ・設備の配管を変更できない
    ・生産ラインの関係で移設できない
    ・敷地に余裕がない
    ・既設設備のため移動が難しい

    といったケースも多くあります。

    このような場合には、距離による減衰だけに頼るのではなく、防音壁や防音カバーを組み合わせる方法があります。

    例えば、設備と敷地境界の間に防音壁を設置すると、音が直接届く経路を遮ることができます。

    さらに、音源の近くに防音壁を設置することで、壁の上部を回り込む音の経路を長くし、騒音低減につながる場合があります。

    また、設備全体を防音パネルで囲うことができれば、音が周囲へ広がる前の段階で抑えることも可能です。

    一人静シリーズを使用した距離と防音の考え方

    一人静シリーズは、設備周辺の防音壁や防音カバーとして使用されています。

    工場の騒音対策では、

    「何dBのパネルを使えばよいか」

    だけではなく、

    「どこに設置するか」

    も大きなポイントになります。

    例えば、同じ防音パネルを使用した場合でも、

    ・設備のすぐ近くに設置する
    ・敷地境界付近に設置する
    ・設備を三方向から囲う
    ・設備全体を囲う

    といった条件によって、得られる効果は変わります。

    一人静シリーズは薄型・軽量のため、既存設備の近くに防音壁を設置する場合や、限られたスペースで囲いを設ける場合にも検討しやすい特徴があります。

    また、アルミ材を使用しているため、配管やケーブルに合わせた開口加工や、換気ファンの取り付けなど、設備の条件に応じた対応も可能です。

    距離による減衰と防音パネルによる遮音を組み合わせることで、設備の移設が難しい現場でも、騒音低減につながることがあります。

    関連ページ:一人静シリーズ(工業用)

    まとめ

    音は、音源から離れるほど小さくなります。

    工場騒音対策で距離を考える際に確認したいポイントは、次の3つです。

    ・開けた環境では、距離が2倍になると約6dB低下する場合がある
    ・工場内では反射音によって単純な距離減衰にならないことがある
    ・水平距離だけでなく、音源と受音点の高さも考える

    設備を移動できる場合には、音源と受音点の距離を確保することで騒音を低減できる可能性があります。

    一方で、工場内の反射や設備の設置高さ、周辺建物などによっては、距離だけでは十分な効果を得られないケースもあります。

    そのような場合には、設備の配置変更、防音壁、防音カバーなどを組み合わせながら、音がどの経路を通って伝わっているのかを整理することで、より効果的な騒音対策につながります。

    騒音問題にお悩みの際は、下記よりお気軽にご連絡ください。設備から敷地境界までの距離や音源の高さ、周辺環境などを確認しながら、防音工事の設計や防音パネルの選定をご提案いたします。距離による減衰だけでなく、防音壁の設置位置や高さなども含めて検討いたしますので、ぜひご相談ください。顧客満足度の高い弊社の騒音対策に、ぜひご期待ください。

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