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株式会社静科

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    2026-08-26

    一人静シリーズの「拡張性」~設備変更や追加対策にも対応しやすい防音材

    こんにちは、製造部岩崎です。

    ここ最近立て続けに大きな地震があったため、改めて災害対策の見直しをしてみました。1週間くらいは自力で生活できるようにするのが目安らしく、非常食や飲料水、ポータブル電源、カセットコンロの確認など色々とやりましたが、何もないことが一番ですね。

    さて、本日のブログでは一人静シリーズによる防音カバー・防音ボックスの「拡張性」についてご紹介したいと思います。

    防音対策は「あとから必要になる」ことがあります

    工場設備の騒音対策では、機械を設置する段階から防音を前提に設計されているケースばかりではありません。実際には、機械を稼働させてみて初めて、「思っていたより音が大きい」「周囲への影響がある」と分かり、あとから防音対策が必要になることもあります。

    このような場合、機械そのものが最初から防音を見越した形状や配置になっていないため、対策方法が複雑になりやすいのが難しいところです。配管やケーブル、操作盤、点検口などを避けながら囲う必要があり、既製品の防音材では対応しにくいケースもあります。

    そこでメリットになるのが、「一人静」シリーズの加工性です。一人静シリーズはアルミを主体とした防音パネルのため、カットや開口加工が比較的行いやすく、設備の形状に合わせて寸法や切り欠きを調整することができます。

    機械の設置後に行う、いわゆる“後付け”の防音対策でも、現場条件に合わせて形をつくりやすいことは、一人静シリーズならではの特長のひとつです。

    加工性の高さから生まれる、防音ボックスとしての拡張性

    防音対策は、一度行えば必ずそこで完了するとは限りません。

    実際に防音カバーや防音ボックスを設置したあとに、設備条件が変わったり、機械に付帯設備が追加されたり、当初の想定とは異なる使い方になったりすることもあります。また、実際に運用してみた結果、さらに対策範囲を広げたいというケースも考えられます。

    こうした場面で重要になるのが、防音設備そのものの拡張性です。

    一人静シリーズを使用した防音ボックスでは、パネル側にインサートを設け、専用フレームに貫通穴を加工し、ビスで固定する構造を採用できます。溶接などで完全に一体化するのではなく、パネルとフレームを組み合わせて構成するため、必要に応じて部材を取り外したり、追加したりすることが可能です。

    そのため、既存のパネルやフレームをすべて廃棄して作り直すのではなく、使える部材はそのまま活かしながら、不足する部分だけを追加するという考え方ができます。

    アルミパネルそのものの加工性に加え、この組立方法を組み合わせることで、将来の仕様変更にも対応しやすい防音カバー・防音ボックスになります。

    実際の事例――W1600mmからW1800mmへ防音ボックスを拡張

    実際に、この拡張性を活かした事例があります。

    当初、お客様へ納入した防音ボックスは、W1600程度のサイズでした。しかし納入後、お客様側の設備条件の変更により、ボックスの幅をW1600mmからW1800mmへ、200mm広げたいというご要望が発生しました。

    一般的な一体構造であれば、サイズ変更に伴いボックス全体を作り直す方法も考えられます。しかし今回は、既存のパネルとフレームをそのまま活用し、必要な部分に追加のパネルとフレームを組み込むことで拡張しました。

    これにより、既存部材を廃棄する必要がなく、新しい防音ボックスを一から製作する場合と比べて、使用する材料や製作工程を抑えることができます。結果として、作り直しにかかる手間やコストの削減にもつながりました。

    防音対策後に設備条件が変わった場合でも、「すべてやり直す」のではなく、「今あるものを活かして変更する」という選択肢を持てることは、長期間使用する工場設備にとって大きなメリットといえます。

    将来の設備変更まで考えた防音カバー・防音ボックスへ

    工場の機械や設備は、一度設置したら何年もまったく同じ状態で使い続けるとは限りません。設備の更新、配管の追加、付帯機器の変更、レイアウトの見直しなど、長く使う中で条件が変わることがあります。

    同じように、防音対策についても、実際に運用してみて初めて分かることがあります。想定していた場所とは別の方向へ音が漏れていたり、メンテナンスのために開口を増やす必要が出たり、さらに囲う範囲を広げたいという要望が生まれたりすることもあります。

    だからこそ、防音設備は「今の条件に合わせる」だけでなく、将来的に変更できる余地を持たせることも大切です。

    一人静シリーズは、アルミならではの加工性と、パネル・フレームを組み合わせた構造を活かすことで、後付けの防音対策だけでなく、設置後の仕様変更や拡張にも対応しやすい防音システムとして使用できます。

    防音性能はもちろんですが、設備の使い方や将来の変更まで考えて仕様を決めることで、より長く、無駄なく使える防音カバー・防音ボックスにつながります。

    ※既設の防音カバー・防音ボックスの拡張や仕様変更については、元の構造や変更内容によって対応可能な範囲が異なります。事前に寸法・仕様等を確認したうえでのご提案となります。