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株式会社静科

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    【角川大映スタジオ様】MA室の音響改善にSDM900・LACOS・E-38を導入〜反射音と定在波を調整

    こんにちは、ソリューション事業部の山田です。

    最近は動画配信サービスの普及もあり、映画やドラマを自宅で視聴する機会が増えました。映像作品を見ていると、映像の迫力だけではなく、環境音やセリフの聞こえ方によって作品への没入感が大きく変わることを改めて感じます。普段何気なく聞いている音も、実は多くの方が細かく調整して作り上げているのだと思うと、音づくりの奥深さを実感します。

    さて今回は、角川大映スタジオ様のMA室へ導入いただいた、吸音パネル「SDM900」、吸音材「E-38」、ベーストラップ「LACOS」の音響改善事例をご紹介いたします。映画やドラマの音を最終調整する繊細な空間において、既存の吸音環境をさらにブラッシュアップするために、音の反射や干渉を抑える調整にご用立ていただきました。

    導入の背景

    今回導入いただいたのは、映画やドラマなどの音声編集・調整を行うMA室です。

    MA室は、セリフやBGM、効果音などを最終的に調整する重要な空間であり、非常に高い音響精度が求められます。そのため、もともと室内には吸音材が導入されており、一般的な部屋と比較しても十分に整った環境でした。

    しかし、実際に使用される中で、

    ・特定箇所での反射音
    ・音の干渉による聞こえ方の変化
    ・低音域の乱れ
    ・モニタースピーカー周辺での音像の不安定さ

    といった、より細かな音響上の課題が見えてきたとのことでした。

    特にMA室のような空間では、わずかな反射や定在波の影響でも、ミックスや音像定位の判断に影響が出る場合があります。そのため、単純に吸音量を増やすだけではなく、必要な箇所へ適切に音響調整を行うことが重要となります。

    角川大映スタジオ様のMA室

    導入事例①:SDM900

    今回、反射音対策として導入いただいた製品の一つが、吸音パネル「SDM900」です。SDM900は、設置性と可搬性を両立した音響用吸音パネルであり、室内音響の調整を柔軟に行える点が特徴です。

    角川大映スタジオ様からは、

    「軽々持てる重さで位置調整がしやすい」

    とのご評価をいただきました。実際に、室内では扉付近へ設置されており、人が通行する際には簡単に移動させながら運用されていました。固定施工では難しい“その時々の最適な位置調整”が行える点は、可搬式吸音パネルならではのメリットです。

    また、MA室では使用機材やモニター環境の変更に応じて、最適な反射ポイントも変化する場合があります。そのため、自由に移動できる構成は、長期的な運用面でも大きな利点になります。

    SDM900 ブラック

    導入事例②:E-38

    続いて導入いただいたのが、吸音材「E-38」です。E-38は加工性に優れており、カッターで容易に切断加工が可能なため、設置場所に合わせて柔軟に形状調整ができます。

    今回は、モニタースピーカー周辺の反射音対策として活用いただきました。

    モニター付近は、初期反射の影響を受けやすいポイントでもあり、わずかな反射でも音像定位や高域の聞こえ方に影響が出る場合があります。そのため、必要箇所へ適切なサイズで吸音材を配置できるE-38は、非常に相性の良い製品となりました。

    既製品をそのまま設置するだけでは対応が難しい空間でも、現場に合わせて細かく加工できることで、より自然な音響調整が可能になります。

    E-38

    導入事例③:LACOS

    さらに、低音域対策としてベーストラップ「LACOS」も導入いただきました。低音域は波長が長いため、部屋の寸法や形状によって定在波が発生しやすく、周波数特性にピークやディップが生まれることがあります。

    角川大映スタジオ様でも、測定グラフ上で乱れが見られていたポイントに対してLACOSを設置したところ、

    「グラフがフラットになり驚いた」

    とのご感想をいただきました。また、低音域だけではなく、人の声に関わる中音域にも効果を感じられたとのことで、セリフの聞き取りやすさや音の自然さにも改善が見られたそうです。

    MA室では、単純に低音を吸収するだけではなく、“過不足なく整える”ことが重要になります。LACOSは、そうした繊細な音響バランス調整にも活用いただける製品です。

    LACOS ブラック/ホワイト

    音響改善のご提案とお問い合わせ

    今回のように、既に吸音施工がされている空間であっても、運用状況や求められる音響精度によっては、更なる調整が必要となるケースがあります。特に、映画・ドラマ・音楽制作などの現場では、音の反射や干渉、定在波のわずかな違いが、作品品質へ直結する場合も少なくありません。

    弊社では、防音工事だけではなく、吸音パネル・吸音材・ベーストラップを組み合わせた音響改善にもお役立ていただける製品をご用意しております。現場状況や用途に応じて、必要な箇所へ必要な対策をご提案いたします。

    音響測定や製品選定のご相談も承っておりますので、スタジオ・編集室・音楽教室・配信室など、室内音響でお困りの際はお気軽に騒音相談WEBツールよりご相談ください。