音圧は下がったのに「うるさく感じる」~数値と体感のズレの解消には「一人静パネル」が有効
皆様こんにちは。製造部の大澤です。
騒音対策を行った現場で、測定結果としては音圧レベルが下がっているにもかかわらず、
「まだうるさく感じる」
「音が残っている気がする」
といった声が出ることがあります。
これは決して珍しいことではなく、騒音対策においてよく起きる現象です。原因は、単純にデシベル値だけでは説明できない体感としての音の残り方にあります。

数値が下がっても「うるさい」と感じるのはなぜか
騒音は一般的にdB(デシベル)で評価されます。しかし、人が感じる「うるささ」は数値だけで決まるわけではありません。特に次のような要素が影響します。
- 特定の周波数が耳に残る
- 反射音が増えて響いてしまう
- パネルや壁が振動して別の音を出している
- 低音が減りにくく体に響く
つまり、音圧が下がっても「不快な成分」が残ると、体感としては静かになったと思えないのです。
体感を悪化させる原因のひとつが「共振」です
防音対策では、音を遮るためにパネルや囲いを設置することが多くあります。しかし、パネルが十分に剛性を持たない場合、音のエネルギーを受けてパネル自体が振動し、共振が発生することがあります。共振が起きると、パネルがスピーカーのように振る舞い、音を止めるどころか別の音を放射してしまいます。
この状態では、数値としては音が減っていても「響く」「重たい音が残る」と感じやすくなります。特に送風機やファンなどの設備騒音では、低音成分が強いため共振が起きやすく、体感改善の難しさにつながります。
「一人静パネル」が体感改善に向いている理由
「一人静パネル」は、こうした「数値と体感のズレ」が起きやすい現場において有効な構造を持っています。内部にはハニカム構造を採用しており、軽量でありながら高い剛性を確保しています。これにより、音のエネルギーを受けてもパネルがたわみにくく、振動しにくいため、共振による“鳴り”を抑えることができます。
さらに、ハニカム内部には発泡樹脂を充填しています。発泡樹脂は多孔質構造を持ち、音エネルギーを内部で分散・減衰させるため、特定周波数が強調されることを防ぎます。この「振動しにくい骨格」と「音を減衰させる内部構造」の組み合わせにより、単に音圧を下げるだけでなく、耳に残る不快な成分を抑え、体感としての静かさにつながりやすくなります。
関連ページ:一人静シリーズ(工業用)
防音は「数字」だけでなく「鳴り方」を見ることも重要です
騒音対策では、測定値を下げることはもちろん大切ですが、それだけでは十分ではありません。共振や反射、低音の残り方など、体感に影響する要素を抑えることで初めて「静かになった」と実感できる環境になります。
「一人静パネル」は、ハニカム構造と発泡樹脂充填によって共振を抑え、低音域でも安定した効果を発揮する防音パネルです。数値だけでなく体感まで改善したい現場では、こうした構造的なアプローチが大きな意味を持ちます。
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