【リピート案件】粉砕機の騒音対策の@熊本~「一人静タイプA」を使用した5面体防音カバーにより約20dBの低減を実現
こんにちは、製造部岩崎です。
2025年も残すところあと1ヶ月ほどですが、おかげさまで音楽系の吸音パネル『SHIZUKA Stillness Panel SDM』の売れ行きが好調で、昨年を上回る売り上げ数となりそうです。11月中旬には幕張メッセにて開催の日本最大級の音・映像・光の技術・サービス・コンテンツを集めた展示会「InterBEE2025」にも出展を行い、多くのオーディオファンや関係者様にご来場いただきました。現在ブラックフライデー&InterBEE記念として15%OFFのセールも開催しておりますので、気になっていた方は是非この機会に購入してみてはいかがでしょうか。
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さて、本日の記事では、「中型粉砕機用防音カバー」のリピート案件をご紹介いたします。
粉砕機騒音の原因と対策
粉砕機の騒音は、主にモーターの回転音、刃の衝突・摩擦音、材料破砕時の衝撃音などが重なって発生します。
特に硬質材料を処理する際は、金属的な高音やガラガラとした中音域の音が目立ち、連続運転では低周波の振動音も伴います。摩耗した刃やバランス不良、投入口からの漏れ音が原因で騒音が増大することもあります。周囲の反響によって実際の音量がさらに大きく感じられるため、適切なメンテナンスと防音対策が重要です。
対策としては、カバーで周囲を覆う事が最も効果的です。作業性の都合で囲うことが難しい場合、防音性能のある素材で塀を作り、パーティションのように周囲に設置する方法も有効ではありますが、回り込み音は防げない点には注意しなければなりません。
2種類の扉付きの5面体防音カバーを製作
今回も以前同様、防音カバーで粉砕機の周囲5面を囲う方法をとります。
製作したカバーは以前納品させて頂いたものとほぼ同仕様のものになり、リピート案件にあたります。防音性能と施工性を評価頂き、定期的にご注文を頂いております。
カバーの仕様は以下のようになります。
防音カバーの仕様詳細
- パネルには中高音域に有効な防音パネル「一人静タイプA」を使用
- 床面以外の5面体防音カバー
- サイズは約1m×2m×2m
- カバー正面に2種類の扉を設置(上部観音開き、下部片開き)
- 天面にも扉付きで開閉可能
用途により使い分けできるよう、正面には2種類の扉(観音、片開き)がついております。天井の扉単体での開閉が可能で、投入物を入れる際の開放による音漏れを最小限にすることができます。
防音性能としては、過去の社内実験データにはなりますが、約20dBの低減結果が得られました。粉砕機のある工場では他にも何かしらの機械があることが多く、暗騒音より音を低くすることは不可能ですが、騒音源単体として見れば体感的に1/2~1/3になるように感じられます。
こちらの案件では弊社から部材の支給を行い、施工はお客様の方で機械据付けが可能な地元の業者様に依頼・対応頂いております。防音カバーの組み立てがドライバーとビスで簡単に可能なため、大掛かりな機械や複雑な施工方法は必要ありません。弊社のある神奈川から遠方の施工の際は距離に応じて費用がかかってきますが、このようにして費用が削減可能です。
もちろん、お客様自身での設置も可能です。その際は写真付きの設置手順書をお作りしたり、弊社から一人だけ設置のお手伝いとしてSVを派遣する、といった対応も可能です。そこは現場の状況によりケースバイケースですので、ご依頼の際にお気軽に、騒音相談WEBツールより、ご相談頂ければ幸いです。
