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株式会社静科

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    レシプロ式小型コンプレッサーの騒音対策~移動も容易な天板脱着式の5面体防音ボックスを製作

    みなさんどうもこんにちは。製造部の大澤です。最近暖かくなってきたと思ったら急に寒くなってきました。暖かい春が待ち遠しいです。

    さて、今回は『小型コンプレッサー用の防音ボックス』のご紹介です。

    コンプレッサー用の防音ボックスの導入背景

    先日ブログにてご紹介した『加振機用防音カバー』をご注文頂いた、とある自動車部品メーカー様より、他の機械の騒音対策もお願いしたいとのことで、ご相談頂きました。現地に赴き実際にコンプレッサーを採寸し、お客様と仕様についてすり合わせを行ったのち、製作いたしました。

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    コンプレッサーの仕様によって騒音レベルは異なります

    コンプレッサーは大きく分けてピストンで圧縮するレシプロ式(65~70dB)、2つのネジ状のロータで圧縮するスクリュー式(60~65dB)、2枚のディスクで圧縮するスクロール式(40~60dB)の3つのタイプに分類されます。騒音の周波数帯はおおよそ250~500Hzの低周波数帯です。上記の騒音レベルはおおまかなカタログ値であり、実測値は10~20dB高くなることもあります。今回対象のコンプレッサーはレシプロ式で、実測値は約75dBでした。

    防音ボックスの仕様概要

    コンプレッサー用防音ボックス
    • 一人静タイプDを用いた床無し5面体ボックス
    • 外寸:W1086mm×D630mm×H650mm
    • 内寸:W1009mm×D550mm×H609.5mm
    • 左側面下部配線用開口50mm×50mm
    • 右側面上部配線用開口100mm×100mm
    • 天板に取手を取り付け

    全体を囲うため熱籠りを減らす目的で、防音パネルは『一人静タイプD』を選定いたしました。タイプDは放熱性を有しているため、熱を発する機会を囲う際の熱籠り対策として有効です。コンプレッサーの配置がまだ定まっていないとのことでしたので、移動がしやすいように床無しの5面体としました。メンテナンスのために天板に取手を取り付け、容易に天板だけを脱着できる仕様に致しました。現状まだコンプレッサーが稼働していないため、測定結果については後日報告させて頂きます。

    終わりに

    いかがでしたでしょうか。今回は、小型コンプレッサー用防音ボックスのご紹介となりました。騒音対策を導入するにあたり、仕様のお悩み等ございましたら、些細なご相談でも問題ございませんので、お気軽にお問い合わせください。現場状況や騒音対象に応じて、お客様のご意向やご予算にあったご提案をさせていただきます。