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株式会社静科

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    ソーラーパネル用粉砕機の騒音対策~内部で作業ができる5面体防音カバーを製作

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    年末年始に同級生と会う計画を立てているのですが、社会人になってから丁度合う日にちがなく、計画が流れることがたまにあります。昔からの友達と関係が長く続いていることへの感謝と同時に、皆が社会人になっている事もひしひしと感じます。年に数回しか合うことのない友達ですが、今後も大切にして行きます。

    余談はここまでにして、今回は『ソーラーパネルの粉砕機用防音カバー』をご紹介したいと思います。

    現場の騒音測定からパネルの選定

    今回ご相談を頂いたのは、とある工場の方からでした。工場内のソーラーパネル用粉砕機の稼働音が大きく、隣の敷地の寮にお住いの従業員の方々から相談を受けているとのことで、騒音測定と防音対策を施したいと、弊社にお問い合わせを頂きました。

    今回は現地に伺い、工場内の騒音源となる粉砕機から2m程度離れた位置と、敷地境界での騒音値を測定しました。工場内での騒音値は約95dB、敷地境界では約70dBという測定結果から、主に低音域から中音域が大きい事が判明し、本案件では、『一人静 タイプL』の厚みを減らした防音パネル『一人静タイプ薄型L』を用いて、5面体の防音カバーをご提案・製作いたしました。

    関連ページ:一人静 タイプL

    防音カバーの形状・仕様提案

    騒音源となる粉砕機には、部材投入用と排出用のコンベアがあるため、コンベア周りで変わらず作業ができるよう、コンベア付近はソーラーパネルが当たらない大きさの開口を設けました。また、粉砕機周りでの作業や粉砕機のメンテナンスのため、下記仕様となりました。

    仕様詳細

    • 防音カバーは粉砕機から1m離れた位置に設置
    • 防音カバー内に出入りしすいよう、防音パネルの1面に扉を設置
    • 防音カバー内部での作業を視認性を向上するために、天井面にはめ殺しの窓を設け、工場の光を取り入れる
    防音カバー設置前(サムネイル別視点)
    防音カバー設置後(サムネイル別視点)

    防音カバー設置後に騒音レベルを再計測

    弊社よりご提案させて頂いた仕様でお客様にご納得を頂き製作を進めていきました。今回の防音カバーは弊社にて設置を行ないました。弊社にて事前に製作を行った防音パネルと枠材を用いて5面体カバーの作成を行い、既存のコンクリート床面にアンカー打ちを行い固定しました。

    防音カバーの仕様・その他

    • サイズ:幅4.0mx奥行き4.0mx高さ4.0m
    • 施工人数:3名
    • 施工期間:2日

    防音カバーを設置後に再度騒音測定を行った結果、工場内では約80dB以下、敷地境界線では結果60dB以下という結果となりました。

    今回は『ソーラーパネル用粉砕機用防音カバー』をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたっては、現場状況や騒音対象物に応じて様々なご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談は些細な事でも構いません。騒音相談WEBツール(メールフォーム)より、お気軽にお問い合わせください。