Loading...

株式会社静科

ARTICLE

記事詳細

    発電機の騒音対策~蓄熱の問題を解決する仕様の防音ボックスを施工

    こんにちは!ソリューション事業部の登川です‼

    最近は本格的に冬を迎え、先日初めて神奈川県で雪が降りました。少し水分を含んだみぞれのような雪ですが、季節を感じられるものがあると少し嬉しい気持ちになりますね。

    今回は、防音ボックスを使用した、一般向け発電機の施工事例をご紹介します!!

    発電機の排熱問題

    発電機はその仕組上、どうしても排熱の問題を避けることができません。密閉状態にすると発電機による熱はこもり、箱内部の温度はどんどん上昇していきます。温度は上昇し続け、温度の許容限界を越えると機械自体がストップしてしまう可能性が高まります。

    したがって、発電機やモーター、コンプレッサーのように熱を発する機械を防音ボックスなどで箱型に覆う場合、機械に負荷がかからないように熱対策を施す必要性があります。

    開口部・ファンを増設し、空気の循環を作ることで対応

    当初の設計時は、オプションとして防音ボックスの前面と背面に合わせて3個の吸気・排気ファンを付けることで熱対策を行う予定でしたが、実際に発電機を起動したところ、想像以上の排熱・発熱が発生することが判明致しました。

    そこで、今度は防音ボックスの天板部分にも追加で排気ファンを取り付け、合計6個の吸気・排気ファンで対応致しました。

    その結果、空気の循環を生み出すことが可能となったため、より効率よく換気ができるような構造に仕上げることができました。暖かい空気はより上方向にたまっていく性質があるため、天板に排気ファンを付けたことがこのような結果を得られた大きな要因だと考えられます。

    開口部を増やすことは、熱ごもりと音漏れとのトレードオフに繋がりますが、ファンカバー(サイレンサー)を取り付けることによって音の逃げも最小限に食い止めつつ熱を逃がすことに成功し、設置前より騒音を低減することができました!

    より高度な熱問題には「一人静」で対応可能

    今回は騒音源の周波数帯域の関係から、低周波向けパネル「一人静タイプL」を使ってボックスを制作致しましたが、より深刻な熱ごもり問題が発生する場合には、放熱性能を兼ね備えた「一人静タイプD」によって対応が可能です。

    タイプDはパネル内部のハニカム構造部分にアルミ素材を使用しているため、熱が伝わりやすく、より放熱に特化した防音パネルとなります。タイプDに関する施工事例は過去にたくさんありますので、是非ご覧くださいませ!

    弊社は防音パネルの販売だけではなく、施工設置も行います。音についての問題は対策を慎重にやっていく必要がありますので、私どもが防音対策の提案をさせていただきます。

    工場・機械の騒音対策でお悩みの方は株式会社静科にご相談くださいませ!