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株式会社静科

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    2017-12-16

    人の耳には聞こえない『低周波音』が身体に与える影響について

    こんにちは。製造部④号です。

    気温が二桁を切ってしまい朝布団から出るのがとても辛いです。この時期の朝は自分との死闘です。本日は私たち人間に影響を及ぼす『低周波』に関するお話です。

    人の耳には聞こえない低周波音

    私達の身の回りには、人の耳に聞こえない、感じられない音が沢山存在しています。これらの音は、測定器で測定しないとキャッチ出来ない音です。特に超低周波と呼ばれる、15Hz(ヘルツ)以下の低周波は、人の耳には聞こえないものの身体では感じています。つまり脳が感じることは出来ても、聴覚として認知できていません。

    例に挙げると、火山の水蒸気爆発やモーターの音、工場などの空調や装置、室外機の音など、私達の身近にも低周波の音が多く存在します。低周波の特徴は、高周波と大きく違い、遠くまで届くという特徴があります。

    低周波音による影響の実例

    例えば、15Hz程度の低周波をスピーカーから流した際、私達の聴覚には聞こえませんが、スピーカーの側に置いた水の入ったコップの水が振動して揺れます。逆に100Hz以上の音では、コップの中の水には変化がありません。また、ある地域で、自宅の障子や仏壇、戸棚がガタガタ揺れて音がするなどの現象が一日に何度も続き、祟り(たたり)ではないかと騒ぎがあり、役所が調べたところ、数十㎞離れたダムの水が放水された際に生じた低周波が、障子や戸棚を動かしていたことが判明しました。

    低周波の影響は個人差もありますが、人体に悪影響を及ぼすことが分かっています。頭痛や心拍の向上、血圧上昇など、人によっては「幻覚」を見たりする事もあります。これらは低周波によるストレスから来る身体的影響です。現に、1996年11月に三原山の噴火時の低周波が100kmも離れた千葉県の市原市で観測され、市民の一部の方々に体調を崩した人達もいました。

    低周波音のお悩みは弊社にご相談ください

    他にも、自動車工場で勤務年数が1年未満の若手の作業員に、頭痛や耳鳴りなどで体調を崩す人が多く居たため、測定器で調べたところ、建物自体に低周波を吸収する設計がされていなかったことがわかりました。ちなみに、ベテランの工員は「慣れ」もあり、頭痛や耳鳴りなどの症状が少なかったようです。

    このように低周波は、私達の体に悪い影響を及ぼすことが判明しております。低周波音の悩みも含め、弊社では多くのお客様のお力になれるよう、常日頃から努力しておりますので、音についてのお悩みなどがございましたら、お気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

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