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株式会社静科

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    自由粉砕機の騒音対策~金属製のボックス内部に防音パネルを取付け25dB低減

    こんにちは、製造部岩崎です。

    来月、地元のJリーグクラブである湘南ベルマーレの試合を見に行くことになりました。現在、イングランドの強豪リヴァプールでレギュラークラスの活躍をしている遠藤航選手もかつて所属していたクラブで、ここのところはJ2に落ちずにJ1で奮闘しています。昨年の残留争いは熾烈でしたが、U-23世代の代表クラスの選手もいるようなので、今シーズンは中位~上位を目指して頑張ってほしいですね。

    さて、今週の記事では『自由粉砕機の騒音対策の事例』をご紹介したいと思います。

    騒音減のカバーボックス内部にパネルを取付け反響を抑える

    食品工場内で使用されている自由粉砕機の騒音が100dB近く出ているとのことで、対策のご相談を受けました。特に回転刃の音が非常にうるさく、早急な対応が必要とのことでした。対策方法としては、先方のご意見もあり、ステンレス製のカバーボックスの内部に防音材を取付けることとなりました。

    通常、ステンレス製ボックスのみでも密閉する事で、遮音性能は発揮されますが、金属板には吸音性能がほぼなく、カバーボックス内で音が反射することでかえって増幅してしまい、思ったような防音効果を得ることができません。

    カバーの内面に吸音性能の高いパネルを取付けることで音の反響が抑えられ、吸音と遮音の組み合わせによる高い防音効果が期待できます。

    食品工場内でも使える防音パネル「一人静タイプZ」

    パネルに選定したのはクリーンルームでも使用可能な「一人静タイプZ」です。パネルにフィルム構造を採用することで発塵性が抑えられ、食品工場や精密機器に関わる工場での採用実績のある防音材です。

    一般的な防音材(グラスウールやロックウール)は発塵性がある(特に長期的な継続発塵が見られる)ため、こういった場所での使用は厳禁でしたが、タイプZを用いることで粉塵を気にせず防音対策を設計することが可能となっております。

    また、パネルの取付けについても、カバーボックスへの穴あけによる粉塵や切り粉の飛散リスクを鑑みて、シーリング材による接着工法を用いました。カバーボックスは写真のような凸型の特殊形状でしたが、パネルをパズルのように組み合わせ、1枚ずつ接着することで完全に周囲を覆うことができました。

    社内測定の結果

    騒音がどの程度軽減されるか社内実験を行ったところ、1面が解放された状態で90dB以上で出した音が75dB程度まで低減しました。これは体感で言うと半減~1/3以上の効果です。

    実際の設置の際はカバーボックスをキャスターで動かして対称物を囲うとのことで、密閉状態を作り出すことで、より高い低減効果が望めるのではないかと思います。

    今回はカバーボックスごと新たに製作を行った案件でしたが、同様の手法で、既存の金属フレームカバーの内部にパネルを接着することで防音性能を高めることが検討可能です。そのような状況での騒音対策についてお悩みの方は是非ご相談頂ければと思います。