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株式会社静科

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    2017-11-08

    歩行音や物を落とした時の衝撃音を軽減~振動音に対しては制振対策が有効です

    最近「一人静Grand」についての問い合わせが多くなってきています。製造3号です。

    「一人静」は歩行音や物を落とした時の衝撃音などを軽減させる床への防音対策が出来る商品です。歩行音は集合住宅などで上下階の音問題になりやすい音です。特に子供がいる家庭では気をつかわれるのではないかと思います。

    音には空気を伝わる音と物を振動して伝わる音の2種類がありますが、歩行音などの場合は後者の振動音になります。空気を伝わる音には吸音や遮音が有効ですが、振動音に対しては制振(音の振動を抑える効果)が有効です。

    建物の室内で物を落としたり、人が動くことで床が直接振動することによって下階に伝わる音のことを「床衝撃音」と言われており、床衝撃音は建物の構造や床仕上材の種類などによって伝わり方が異なります。音の特性の違いから「重量床衝撃音」「軽量床衝撃音」に分けることができます。

    重量床衝撃音
    重量床衝撃音は、「子供が飛びはねたり走り回ったりする時に床に加わる衝撃」や物を動かしたときになる「ドンッ」というような低い音の事を言います。また数値では「LH」と表現されます。

    軽量床衝撃音
    軽量床衝撃音は、「小物を落下させたときに起きる音」などの比較的高い音の事を示します。また数値では「LL」と表現されます。

    遮音等級「L値」は、数値が小さいほど性能は高く、衝撃音が伝わりにくい事を示しています。また評価する際は「適応等級」に照らし合わせて評価をおこなっています。例えば、「一人静Grand」の「LL-40」という数値はホテルや集合住宅の1級以上に値します。「LL-40」というのは軽量な音に対しての評価になり、試験上では高音を発する衝撃音はほとんど聞こえないという評価になります。
    また聞こえにくい低い音を表す数値では「LH-55」という性能ですが、あまり気にならないという評価が得られるかと思います。

    もちろんすべての場所が同じ環境ではないので一概に同じ性能が出るとは言えませんが、遮音シートやカーペットを敷くことでより高い性能を得ることが出来るのではないでしょうか。

    下地材としても有効ですので是非お試しください。