防音豆知識〜距離減衰について
製造部2号です。
今回は音にまつわる用語として、「距離減衰」について触れたいと思います。
一般に、音源から距離が長くなるにつれて音のボリュームは小さくなります。
音というのは空気や固体などの媒体を伝搬する波です。
空気中などの分子を振動させる際にエネルギーを消耗し、結果、音が減るというわけです。
この減少の度合いをdB(デシベル)という単位で表したものが”距離減衰”です。
音が点音源だと仮定した場合、
音源からある一定の距離離れた地点と比べ、その距離の2倍離れた地点での騒音は6dB下がります。
ちなみに3倍の距離で約10dB、10倍で約20dBの距離減衰が得られます。
つまり、ある防音ボックスで20dBの低減が得られました、といった場合、それは10倍もの距離をとって聞いた場合と似た防音効果になるということです。(回折音など、距離減衰以外の要素を考慮しない場合)
音が10dB下がると体感的には半分になったように感じるそうなので、
dB自体にあまり馴染みのない方は防音対策の際の参考にしてみてください。