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株式会社静科

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    DIYで手軽に防音ボックスを製作する方法~内側は吸音・外側は遮音が重要

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    以前は帰宅後に筋トレを行っていたのですが、仕事で疲れた日はつい後回しにしてしまうこともありました。そこで最近は、少し早起きして朝のうちに済ませるようにしたところ、気が向かない日でも「朝にやったから良い」と思えるようになり、1回もできなかったという日がなくなりました。

    余談はここまでにして。今回は「手頃(安価)に作れる防音ボックス」について、ご紹介したいと思います。

    DIYで防音ボックスを手軽に安価で製作

    通常、防音対策は費用対効果が大きく表れるものであり、費用をかけるほど防音効果も高くなる傾向にあります。大型の防音部屋や防音ブースですと、相場が100万円を超えることも珍しくありません。

    ただし、中には多少性能に劣っても構わないので、手軽で安価に防音ボックスを使いたいという方もいらっしゃるかと思います。ホームセンターで手に入る素材でも、工夫すればそれなりの防音効果を得ることができます。まずは、防音のしくみを理解するところから始めていきましょう。

    防音に必要な2大要素~吸音・遮音

    ここでは、防音に必要な要素である「遮音」と「吸音」についてご説明いたします。

    「遮音」とは、文字通り音を遮る力のことです。外に音を通さないことや、音を跳ね返すイメージを持っていただくと分かりやすいかもしれません。鉄板や鉛など重い素材ほど効果が高くなりますが、一般的には入手しづらく、加工もしにくい傾向があります。手軽で扱いやすいものとしては、石膏ボードやベニヤ板、遮音シートなどが挙げられます。

    「吸音」は、音を吸い込んで反射させないようにすることを指します。音が吸音面に当たると、熱エネルギーなどに変換されて力が和らぎ、反響を抑える効果が得られます。ホームセンターなどで入手しやすいものとしては、ウレタンスポンジやグラスウールがあり、扱いには少しコツが必要ですが、有孔ボードなども吸音効果のある素材のひとつです。

    かんたんに言うと、遮音は音を跳ね返す「壁」、吸音は音を吸いとる「スポンジ」というイメージです。それぞれ異なる特徴を持つ素材ですので、防音を検討する際には、両方の役割を理解しておくことが重要です。

    ポイントは『内に吸音材・外に遮音材』の組み合わせ

    遮音のみで考える場合、例えば頑丈な鉄板で防音ボックスを作ったとします。鉄板には吸音効果がほとんどないため、内部で発生した音は反響するごとに増幅され、対策前よりもうるさく感じられてしまうケースも考えられます。

    逆に、吸音のみで考えるのも問題です。吸音材自体には遮音する力がそれほどないため、吸い込んだ音が素材を透過してしまいます。ある程度は低減されますが、「音を聞こえにくくしたい」と期待しすぎると、効果が十分に感じられずがっかりしてしまうかもしれません。

    ところが、この2つの素材を組み合わせることで、高い相乗効果を発揮します。音を一度吸ってから遮断することで、音を外へ逃がしにくくすることができるのです。その際に重要なのは、音が最初に当たる面に吸音材を配置し、その背後を遮音材でカバーすることです。

    実際に製作した防音ボックスのご紹介

    今回は、私が実際に試作した小型の防音ボックスを例にご紹介いたします。遮音材としてアルミ板を使用し、その内側に弊社の吸音材「一人静 Esprit Life」を貼り合わせただけの、シンプルな構造にしました。

    Esprit Lifeはスポンジのような表面をしており、男性の話し声程度の低めの音に効果的な吸音材です。背面がのり仕様になっているため、フィルムを剥がすだけで簡単に取り付けることができます。カッターで切ることができるため、サイズも自由に調整しやすい点が特長です。

    作り方も簡単で、アルミ板を6面カットして接着剤で貼り合わせ、サイコロのような形に組み立てます。その後、内部に必要なサイズへカットしたEsprit Lifeを貼り合わせれば完成です。先ほどお伝えしたポイントの通り、音が最初に当たる内側に吸音材であるEsprit Lifeを配置しています(今回は蓋となる部分も遮音と吸音の両方を施しましたが、より安価に済ませたい場合は、遮音のみでも十分対応できます)。使用した材料はこれだけで、工具もカッターと市販の接着剤があれば十分に製作可能です。

    試作したボックスに目覚まし時計を入れて測定したところ、80dBあった音が67〜69dBくらいまで下がりました。弊社製品である一人静タイプAを使用する場合に比べると効果は劣りますが、体感としては半分以下になったと感じられ、上々の結果だったと思います。

    DIYで防音ボックスを作る際の注意点

    今回ご紹介したボックスは、目覚まし時計のような小型の機器を想定したものですが、発電機やコンプレッサー、パソコンなど熱を発する機器を収納する場合は注意が必要です。箱を完全に密閉すると内部に熱がこもりやすくなり、機器の故障や思わぬトラブルにつながることがあります。熱を持つ機器を入れる場合は、小さな通気口を設けるなど、放熱にも配慮した設計を心がけてください。

    また、今回の方法はあくまで小型の機器を対象にした簡易的な対策です。お部屋全体の防音や、より高い遮音性能が必要な場合には、用途に合わせて設計された防音室や防音ボックスのご利用をおすすめいたします。

    おわりに

    今回は、アルミ板とEsprit Lifeを組み合わせた防音ボックスについてご紹介いたしました。アルミは石膏ボードやベニヤ板など、他の硬質な遮音材に代用することも可能ですし、吸音材についても別の素材を試してみる価値があります。組み合わせ次第では、思いがけない効果が見つかることもありますので、機会がありましたらぜひお試しいただければと思います。

    本格的な防音対策をご検討の際は、現場の状況に合わせた最適な提案をさせていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。【騒音相談WEBツール】からもお問い合わせを承っております。