Loading...

株式会社静科

ARTICLE

記事詳細

    名古屋大学の最新研究が示す低周波音の意外な健康効果について~素材や技術提供で研究に協力

    こんにちは、製造の岩﨑です。

    先日出張で徳島に行ってきました。淡路島には行ったことがあったのですが、ぎりぎり兵庫県という事で、四国に入ったのは今回が人生初めてでした。淡路島を経由して車で移動したのですが、あいにくの大雨で、普段は綺麗に見える海はまったく見えませんでした。もし今後観光で行く機会があるとするならば、その時は天気が良くなるように願います。

    今回の記事では名古屋大学の研究で、「低周波音が健康に及ぼす影響」について簡単にご紹介したいと思います。

    低周波音が血流を良くする?名古屋大学の最新研究が示す意外な健康効果について

    冷蔵庫のブーンという音や車のアイドリング音…こうした日常にあふれる“低周波音”ですが、一般的には人体に悪影響を及ぼすことで知られています。

    低周波音は、人の耳では聞こえにくい低い周波数の音で、身体や精神に様々な悪影響を及ぼす可能性があります。具体的には、不眠、頭痛、吐き気、めまい、耳鳴り、そして精神的な不安定さなどが挙げられます。

    しかし、この一般常識に待ったをかける新しい仮説の研究が進んでいます。名古屋大学などの研究チームが行った最新研究により、低周波音が皮膚の血流を改善する、という可能性が示されました。

    血流改善に働く“聞こえにくい音”

    この研究では、90Hz程度の低周波音を短時間皮膚に照射したところ、手のひらなどの末梢血管の血流量が増加しました。これは血管内皮細胞が刺激を受けて一酸化窒素(NO)を放出し、それによって血管が拡張した結果とされています。冷え性やむくみ、末梢血行障害の改善が期待される注目のメカニズムです。

    「音スパイス」という新概念

    この音による健康促進効果を、研究チームは「音スパイス(Sound Spice)」と呼びました。まるで料理に風味を添えるように、私たちの体にも“音”というスパイスが働きかけるという発想です。短時間で副作用もなく血流を促進できる点から、新たなウェルネス技術(健康技術)として注目されています。

    株式会社静科では素材や技術提供で研究に協力

    この研究において、実験の正確性を支える重要な装置のひとつが「遮音ボックス」です。静科では、低音に有効な防音パネル「一人静タイプL」をパネルとして使用した遮音ボックスを本研究に提供しました。低周波に強い遮音・吸音性能を持つこの製品により、外部音の影響を排除した環境での比較実験が可能となり、研究の信頼性向上に大きく貢献しました。

    このような産学連携により実験精度の高いデータは得られ、低周波音の効果的な生理作用を科学的に立証するための土台作りに貢献しております。

    詳細な研究成果や製品データについては下記リンクよりご参照ください。

    関連リンク

    1. 製品ホームページ「一人静タイプL
    2. 論文「低周波騒音に含まれる血流改善効果を持つ音成分の発見
    3. 名古屋大学記事「低周波騒音に含まれる血流改善効果を持つ音成分の発見 – 名古屋大学研究成果情報