食品工場でも使える防音材をご紹介~マグネット内蔵で鉄材への固定が簡単に
こんにちは製造部岩崎です。
今も家で食器を洗う際は手作業で行っているのですが、最近は一人暮らし用の小さい食洗器も売られていることを友人に教えてもらいました。減価償却を考えると早く買ってしまうのがいい、と理解しつつもなかなか行動に踏み切れず、時だけが過ぎていきます。炭酸水メーカーについても同様の悩みを抱えており、欲しいという気持ちと、別になくてもいいか、という相反する気持ちが優柔不断さに拍車をかけています。
それはさておき、本日の記事では食品工場向けに製作した「マグネット内蔵防音パネル」をご紹介したいと思います。
食品工場やクリーンルームでも使える吸遮音材
今回は食品工場のコンベア向けに防音パネルの製作、一部加工を行いました。
パネルには一人静タイプZを使用しています。一人静タイプZは吸音面に飛散を抑える特殊フィルムとそれを保護するパンチングメタルを取り付けたパネルで、発塵性の低さに優れ、食品工場や精密機器の入るクリーンルームへの導入が可能な吸遮音パネルです。
一般的に防音材(グラスウールやウレタンなど)は物体が飛散する材質でできており、クリーンルームへの採用はできないことで知られていますが、一人静タイプZあればそのような場合でも導入が可能です。また、加工性に優れる点もメリットで、後述するように、要望に合わせて様々なオプションを追加することもできます。
過去にも導入事例がたくさんありますので併せてご参照ください。
※過去記事「タイプZ」
マグネット内蔵で鉄材への固定が簡単に
加工性を活かしたオプションについては様々なご提案が可能です。今回はマグネット内蔵型パネルについてご紹介します。
防音パネルはほぼアルミ製なのでそれ自体は磁石とくっつくことはありませんが、あらかじめ内部に仕込むことでマグネットのつく素材(鉄材など)との連結、固定が可能です。
写真はその一例で、アルミフレームの内部にマグネットが仕込んでおくことで、パネル外部にでっぱりを作ることなく、マグネット仕様にすることができます。クリーンルームでは、ビスの使用が制限されるケースもありますので、そういった場合にも有用な材料かと思います。
※ただし、パネルそのものがあまり大きいサイズですとそれだけで自重を支える事が難しくなることにはご注意ください。
下記はオプションにて対応可能な内容の一例になります。ここにはないものも、ご要望があれば打合せなどを通じて検討いたしますのでご検討ください。
- 人の出入りや、メンテナンス用の扉
- パネルの反対側を目視するための窓
- 熱籠りや換気目的のファン加工
- 配管や配線を通す開口、その隙間からの音漏れを最小に留めるためのサイレンサー加工