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株式会社静科

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    ドラムやピアノ向けの防振防音ステージ製品の開発~新しい事にチャレンジする新鮮さと難しさ

    みなさん明けましておめでとうございます。製造部の横山です。本年も皆さんの力に慣れるように、様々な記事を書きたいと思います。よろしくお願い致します。

    年末年始は実家に戻りのんびり過ごしていたのですが、いざ家事を何もしなくていい状態になると手持ち無沙汰になり、結局は家事を手伝ったり普段あまり行わない散歩をしたりして過ごしてました。何もせずのんびりするということが逆に難しいなと改めて実感しました。

    余談はここまでにして。今回は、現在新たに開発を進めている「防振防音ステージ」についてお話しさせて頂きたいと思います。

    開発を進めることになった経緯

    開発を進める事になった経緯として、弊社の製品を利用されている方からのご相談の中で「ドラムを練習する際に、防音対策はできるようになったが、演奏する際の振動で満足に叩くことが難しい」というものがありました。弊社で取り扱っている製品の中で、振動対策の物はありますが、単体で機能するものではない為、個人で扱うにはDIYを行う必要が出てきます。上記の点から、弊社の防音技術と防振両方の性能があり、導入が行い易い製品を開発してみようということで、開発を進めています。

    開発に挑戦することで新しいことに触れる新鮮さと難しさ

    私自身防振に対する詳しい知識がなかった為、新たに勉強しつつ製品開発を行っているのですが、防振と言う言葉一つの中でも、3つ方法が出てきました。私の防振対策のイメージは、揺れに対して対象物を強くする事と思っていたのですが、それは3つの中の1つでした。防振対策は以下の3つの対策がありました。

    • 「耐振」:対象物を振動に強くする
    • 「免振」:対象物と接地面を切り離し、振動を伝え難くする
    • 「制振」:対象物にダンパーなどを使って振動を吸収する

    現在の試作段階では、「免振」「制振」を使った防振防音ステージの開発を進めています。接地面をゴム脚で分散させることで、振動を分散させつつ、ゴム部分で振動を吸収する「制振構造」と、ステージを二重床構造とすることで振動を伝え難くする「免震構造」この二つを組み合わせた製品開発を行っています。

    ステージ内部に防音対策を施しつつ、ステージ周囲に音響パネル「SHIZUKA Stillness Panel SDM」を取り付けることが出来る仕様にすることで、既に製品をお持ちの方は組み合わせて使うことが可能となっており、防振ステージ導入後に、追加で防音対策を行いたいと思った際に簡単に対応できることを想定しております。

    今後の開発スケジュール

    現在の試作段階では、意匠性や防振性能の面どちらも途中段階ですので、今後両方の点でブラッシュアップを行い、2023年の夏頃販売を目標にしつつ、まずは製品を形にしていきたいと考えております。

    今回は、製品開発中の「防振防音ステージ」についてお話させて頂きました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください。