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株式会社静科

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    展示用試作防音室~音響用製品『shizuka stillness panel SDM』を使用して意匠性に対応

    皆さんこんにちは。製造部の花田です。最近通勤中に金木犀のにおいが香ってくるようになりました。秋の訪れをひしひしと感じています。

    さて、本日ご紹介しますのは「音響パネル仕様の防音室」です。

    音楽用製品を使った試作防音室

    今回ご紹介する防音室は、昨年のInterBeeという展示会で展示したものになります。もともと弊社で取り扱っております音楽用向けの製品で、「shizuka stillness panel SDM」という製品がございます。表面が布でできていますので、アルミの製品と比べて室内で使用しても違和感のない製品となっています。

    一人静タイプAとサンドイッチ構造という点では同じですが、使用されている表面材が違っています。タイプAは吸音面・遮音面ともにアルミになっていますが、SDMは吸音面が不織布、遮音面は樹脂材の板を用いています。

    端面を覆っているフレームも黒い樹脂の物を使用しています。アルミなどの金属の部材を使用しておらず、タイプAよりも少し軽くなっています。タイプAは1m×2mで約16kgですがSDMは約11kgほどとなっています。

    今回はそんなSDMをつかって楽器の録音等に使えるような防音室を試作いたしました。外観は黒で統一されるようにし、内部の布は落ち着きのあるグレーに致しました。内部の布の色は黒、グレー、赤、青の中から選ぶことができます。サイズは内寸が1畳サイズになるように致しました。

    最上部の写真が実際に作製した防音室になります。社内で撮影したものですので、傷が付かないように保護シートはついたままになっています。実際に使用する際には、経年劣化でボロボロになってしまいますので、保護シートをはがしてご使用ください。

    こちらの写真が扉を開けた内装の様子になります。

    試作防音室の内部

    先述したように、今回は内装に使う布をグレーにしております。また、今回はワンタッチで取り付けられるライトを取り付けており、ドアを閉めても明るい状況になります。ドアは本体とマグネットを用いてロックされるようになっており、容易に開閉できるようになっています。

    こちらはまだ試作ですので、改良点がございました。大きな問題として、ドアの開閉を繰り返していると対角がズレてわずかながら形が歪んでしまうという点がありました。対策として、現在床が付いてない5面体なので、床を入れることで強度が増し、ゆがみに対応できます。

    SDMを使用した防音室は今回の物とサイズは違いますが実際に納品した実績もございます。オフィス等でも使えますので、ご検討の際はぜひ一度弊社にお問い合わせください。