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株式会社静科

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    大型室外機の騒音対策~高さ3mの防音壁で反射音も防ぎ20dB低減

    みなさんこんにちは、製造部のYです。気づくともう12月で今年も後1ヶ月を切っていて今年自分何をしていたか少しずつ振り返り始めました。私は今年入社だったのですが、あっという間の一年間でした。振り返ってみるといろいろな新しいことを経験できた一年だと思いました。来年は今年得たことを活用してまた新しいことに挑戦したいと思っています。余談はここまでにして。今回は「大型室外機用防音防音壁」をご紹介したいと思います。

    お客様の相談内容

    今回は、とあるスーパーマーケット様より騒音測定と新たな防音対策をご依頼いただきました。三菱製の冷蔵庫用大型室外機の設置場所が敷地境界線に近く、遮音材を使用した防音壁を設置したものの、近隣からのお問い合わせが解決できなかった為、騒音測定から新たな防音対策を施したいと、弊社にお問い合わせを頂きました。本案件では、防音パネル「一人静タイプA」を用いて防音壁をご提案・製作させて頂きました。

    設置前の騒音測定

    騒音測定では実際に現場の方に向かわせて頂き、測定を行わせていただきました。今回は、騒音源となる大型室外機からの騒音値と敷地境界線での騒音値を測定しました。本案件では夏と冬2回測定をさせていただいたのですが、敷地境界線での騒音値が夏は77dB、冬は68dBという結果が出ました。夏は外気温が高くなるため冷蔵庫の稼働量が多くなるため騒音が大きくなるのかと思われます。

    大型室外機の防音対策

    今回騒音源となる大型室外機の高さは約2mで、既設の遮音壁の高さも約2mほどでした。遮音壁による反射での防音性能があったものの高さが同じだった為、床面のコンクリート等の反射音の回り込む音が対策出来ていなかったと考えられます。防音壁での防音性能を上げる方法として、吸音面積を増やす方法と高さを増やす方法があります。本案件では、新規防音壁の高さを3mで提案いたしました。また、弊社防音パネルは吸音面があるので反射音も抑えられます。上記の弊社よりご提案させて頂いた仕様でお客様に納得をして頂きましたので、製作を進めていきました。今回の防音壁は施工店さんに設置を行っていただきました。床面の既存基礎コンクリートに下地として鋼材を打ち込み、防音パネルを設置する形となります。

    防音壁設置前(別視点)
    防音壁設置後(別視点)


    新規防音壁を設置後、再度敷地境界線での測定を行った結果50dB以下という結果となり、-20dBの低減を行うことが出来ました。今回は大型室外機用防音壁をご紹介させていただきました。防音対策導入にあたり、どのような仕様にするか迷われている場合でも、弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください