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株式会社静科

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    モーター音測定用の小型防音ボックス~最低限のコストで必要な静音空間を実現

    こんにちは、製造部のIです。

    いよいよオリンピック開幕も目前まで迫って参りました。開催の是非については様々な意見が飛び交っており、私自身も感染状況などを考えると不安に思うところもありますが、やるからには出場する選手にはメダル目指して頑張ってもらいたいと思います。

    さて、本日の記事では「モーターの駆動音測定用の小型防音ボックス」についてご紹介したいと思います。

    機械音の測定・実験には小型の防音ボックスを使うのがおすすめ

    機械の発する音を測定するためには、測定の際に周りの雑音が入らないよう考慮しなければなりません。通常、機械音を測定する際、厳密なデータを取る必要がある場合はきちんとした無響室で測定を行う必要があります。しかし、自社で無響室を常備している会社様は稀であり、部屋をレンタルするにも高額の費用がかかってしまうなどの懸念があります。そこで、簡易的な音測定時におすすめしたいのが防音ボックスを用いた測定です。

    小型の防音ボックスを使えば、無響室のように莫大なスペースをとることも大型の工事をする必要もなく、最低限のコストで必要な静音空間を実現することができます。一度作ってしまえば特別なメンテンスは不要で、かなりの長期スパンで使用可能な点もコスト面では大きなメリットです。

    機械メーカー様向けのモーター音測定用小型防音ボックス

    静科では防音パネルの製造だけでなく、パネルのカットやボックスの制作などの加工案件も承っております。特にボックス制作においては、オーダーメイドにて、機械のサイズや仕様にあった特注品を制作できることが最大のメリットになります。今回はつい先日ご依頼頂いた案件で、機械メーカー様向けのモーター駆動音を測定するための小型の防音ボックスを例にご紹介したいと思います。

    制作した防音ボックスの簡単な仕様説明は以下のようになります。

    • 機械を囲うため6面体になっており、全ての面が吸音・遮音特性を持つ仕様。
    • 片扉付きで機械の出し入れ可能。
    • 正面から円形開口部に手を入れることでボックスを閉じたまま機械操作が可能。また、窓がついており、内部の様子も確認できる。
    • 背面にコード類を通す用の配線口があり、音は侵入させずに配線だけ通すことが可能。
    • 6面体の各パネルはビスと専用のフレームで固定されており、ドライバーを使うことで簡単に解体可。

    上記の写真が完成間際の様子になります。サイズは50cm角ほどと小さく、必要以上に場所を取ることもありません。

    このように、機械騒音を防音するためだけではなく、音の測定・実験で使用するために一人静を使った事例も過去には多々あり、大学や研究機関への導入事例も多いです。

    関連記事⇒「大学の実験室など研究環境の静音化~観音扉式の防音ボックスを納品

    部分的な静音環境作りにはそれぞれに適した使用感・コスト感の製品をご提案できるよう努めております。音のことで何かお悩みや疑問がございましたらお電話やお問い合わせフォームにてお気軽にご相談ください。