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株式会社静科

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    2021-01-13

    工事現場おける3種類の騒音~簡易防音壁を使用した騒音対策方法

    明けましておめでとうございます。本年も静科のブログをご覧頂きありがとうございます。

    2021年1月最初の投稿になります。本年も施工事例や音にまつわる知識など、分かりやすい記事をお届けできるよう努めて参りますので、どうぞ宜しくお願い致します。

    さっそくですが、本日は「工事現場騒音の種類とその騒音対策」についてお話したいと思います。

    主な工事現場の騒音3種類

    その①:道路工事騒音

    工事現場騒音の代表的な例として、道路工事による騒音が挙げられます。道路工事現場の騒音にも様々な種類がありますが、主に工事用の機械が発する音や振動が問題となるケースが多いです。コンクリートカッター、ショベルカー、ランマーなどの工事機械は、特に音・振動が大きく、現場付近の住宅に住んでいる方にストレスを与えます。また、交通状況によっては夜間に工事を行うことも多く、著しく睡眠を妨げるなど、トラブルの原因となります。

    人間が最も不快と感じる周波数帯は、2000~4000Hzと言われております。上記機械による騒音の多くは、この周波数帯によるもので、人によっては実際の騒音レベルの数値以上に、不快に感じてしまうケースもあります。

    その②:建設・解体作業に伴う騒音

    もう一つのメジャーな工事現場騒音に建設・解体作業時の騒音があります。解体作業の主な騒音源としては、ブレーカと呼ばれる、油圧ショベルのアタッチメントが挙げられます。ノミを油圧ピストンの打撃によって、コンクリートや岩石に打ち付けることで、効率的に破壊が可能ですが、騒音レベルとしては、その他様々な作業騒音の中でも、最も大きな部類になります。

    建築工事は、大きく基礎部分の工事と、建物部分の工事に分けられますが、最も騒音が問題になりやすいのは、基礎部分の工事と言えます。基礎工事では地上の建築物が傾いてしまったり、沈下したりしないよう、地下で支えとなるための杭を設置する作業を行います。施工方法によって、騒音の大きさは変わりますが、大型機械を使用することが多いため、工事は慎重に行う必要があります。

    その③:鉄道(駅構内)の夜間工事騒音

    過去に騒音対策依頼があった例として、鉄道の駅構内の工事音があります。プラットホーム内の工事でも、道路や建設作業同様、電動ブレーカやランマーなどの騒音を発する機械を使用します。通常は仮囲いをするなどの簡易的な騒音対策が取られますが、駅構内は音が反響する環境も多く、効果的な騒音対策をとるのは、難しいと考えられています。

    夜間工事となると、終電後から始発までの限られた時間内で迅速に行わないといけない為、防音対策をする場合にも、設置/撤去が素早く出来るものでないといけません。

    対策方法:一時的に簡易設置できる防音壁で工事騒音を対策

    上記のような工事現場では、簡単に設置・撤去ができる簡易防音壁が有効です。下記の写真は①の道路工事騒音と、③の駅構内の工事騒音を、一時的に設置できる、簡易防音壁で対策した際の写真になります。

    駅構内の工事

    こちらのパネルは、通常工事などで使われる仮囲いよりも、吸音性能が大幅に優れているため、③のように音が反響しやすい環境でも、高い防音性能を発揮することができます。

    実際に、防音壁の設置前と設置後で騒音値を測定比較したところ、①のケースでは15~20dB前後の低減、③のケースでは10~20dB前後の低減を確認することができました。一般に騒音値が10dB下がると、体感効果は約半分になると言われております。道路や建設現場などのうるさい工事の音が、半分くらいになると想像すると、その効果をイメージしやすいのではないでしょうか。

    静科では、防音パネルの貸出サービスも行っております。購入前の効果の確認にもご利用できますので是非ご活用ください(※有償サービスになりますのでまずはお問い合わせフォームやお電話にてご相談ください)。

    関連ページ:防音パネル・防音BOX貸し出し