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株式会社静科

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    岩石カッターの騒音対策~一部開放の防音BOXでも約10㏈低減

    こんにちは!ソリューション事業部の登川です!

    今回は、岩石カッターの騒音対策のご紹介です。

    岩石カッター用防音BOX

    従業員の方から作業現場の機械騒音を抑えたいとお問い合わせをいただき、作業現場にある岩石カッターの防音対策を行いました。今回の機械を測定して、周波数帯毎に騒音値をみると、500㎐周辺の音が大きく出ていました。

    今回は機械の採寸は実際に従業員の方に作業をしていただき、現場での作業性を損なわないように防音BOXの寸法を決めました。

    実際に製作した防音BOXの設置を行う際に、追加で配線を通したいなどのご要望が出てきました。他社の製品は鉄板などの重量があり、現場で加工するのが難しい材料を使っていることが殆どですが、弊社のパネルはアルミ素材で出来ており、1平米あたり8㎏ほど。

    さらに、弊社の防音パネルは丸ノコ1つで簡単にカットする事が出来ます。今回は新しく配線を通せるように現場での部分などを切り欠き、設置を行いました。

    吸音効果で開口しても音を低減

    今回の防音BOXは正面が開口になっておりますが、弊社のパネルは吸音効果があるので、開口部から漏れる音が低減するようになっております。

    一般的に防音というと、外に音が漏れない「遮音」をイメージしますが、重量のある素材を用い高気密に優れる「遮音」のみの場合、開放部分があると音漏れがしやすい傾向にあります。イメージとしてはメガホンのような状態です。

    開放部分があっても音が漏れにくい防音対策では、「吸音」を用いると音漏れを軽減する効果があります。実際に測定してみた所、80dBの音が約10dBほど低減。暗騒音(対象の機械が鳴っていない時の周りの音)に近づき、お客様も満足されておりました。

    切り欠き加工など現場合わせがしやすい防音パネル

    弊社では、現場によって配管などの切り欠きが必要になる場合は、電動のこぎりやホールソーでカットできます。カットした部分は端面がむき出しなので、劣化防止のためアルミテープやパテで保護をする必要があります。

    騒音対策で一番効果的なのは全面囲う対策ですが、その対策が出来ない機械・現場もございます。その場合には騒音源の周波数帯に合った吸音材を選定することで開口部から漏れる音を低減することができます。

    静科では現場での騒音測定を行い、周波数帯に合わせたパネル選定を行うことができますので、騒音・防音対策等でお困りの方はぜひお問合せくださいませ。