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株式会社静科

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    2020-05-27

    防音ボックスの窓加工(後編)~よく使用される窓素材3種類

    こんにちは、製造部のIです。

    5月も終わりに差し掛かり、少しずつ気温の高い日が増えてきました。季節の変わり目は風邪を引きやすいとは言いますが、今年はコロナの影響で手洗いうがいを徹底している方が多いので、逆に普通の風邪にかかる人が少なくなっているそうです。

    いかに多くの人が普段の生活で手洗いうがいを怠っているのか、予想外の角度から明らかになりましたね。これまでの事はともかく、今後コロナが収束してもこの習慣を続けることが健康にとってなによりなのだと思います。

    さて、本日は前回記事「防音ボックスの窓加工(前編)~加工方法と実際の施工例を3つご紹介」の続きで、窓に実際使われている「素材」についてお話したいと思います。

    前回の記事の中でも触れましたが、密閉された防音ボックスの中身を確認するために、ボックスに「窓」加工を施すのが有効です。

    一口に「窓」と言っても、使用できる素材は様々です。ここでは窓として使用される素材の代表的なものを3つご紹介したいと思います。

    窓に利用される素材3種

    窓に使用されるにはいくつか種類がありますが、おおまかに以下の3種類が挙げられます。

    ・ガラス
    ・アクリル
    ・ポリカーボネート

    それぞれの素材に特有のメリット/デメリットがあるので選定の際には注意が必要です。

    ガラス

    ガラスとは主にケイ酸塩ガラスのことを言います。ガラスの歴史は古く、約四千数百年以前にさかのぼるといわれています。ガラスには他の材料には無い特徴(透明性や化学的な安定性)があったため、人類は古くからこの素材にこだわり続けています。

    ガラスのメリットとしては、

    • 透明度が高い
    • 硬度があるため傷がつきにくい
    • 耐熱性がある(不燃素材)

    という点が挙げられますが、逆にデメリットとして、

    • 割れやすい(危険性)
    • 加工の難しさ
    • 重量がある

    これらの点が挙がります。

    アクリル

    アクリルは透明性の高い合成樹脂素材で、ものによってはガラスと同程度の透明度を出すこともできます。ショーケースや水槽に使われる事が多く、また、屋外使用も特に問題ないため電飾看板やディスプレイなどにも使われます。

    アクリルのメリットとしては

    • ガラスと同等の高い透明度
    • 優れた耐久性
    • 加工性の高さ
    • 軽量

    という事が挙げられますが、逆にデメリットとしては、

    • 熱に弱い
    • 硬度が低く傷が付きやすい

    と言えます。

    ポリカーボネート

    ポリカーボネート(ポリカ)は、熱可塑性プラスチックの一種です。アクリルなどの樹脂と比べると数倍の耐衝撃性をもち、プラスチックの中でも最高級の強さを誇ります。

    ポリカのメリットとしては、

    • 非常に割れ難い点
    • 自己消化性(燃焼時に有毒ガスが発生しない)
    • 加工性の高さ
    • 軽量

    という事が挙げられま。逆にデメリットとしては、

    • 硬度が低いため傷が付きやすい
    • 高温高湿の環境に弱い
    • ややコストが高い

    などが挙げられます。

    防音ボックスの観点から各素材を比較

    遮音性能だけで比較した場合、防音性能はガラス>アクリル≒ポリカとなります。ガラスは3素材の中で最も重量があるため、単純な遮音性能では他2種を上回ります。

    しかし、防音ボックスに取り付けることを考える場合、加工性や安全性の面でアクリルやポリカに軍配が上がります。工場内の機械用の防音ボックスは、その性質上、安全衛生の向上のために導入されるケースがほとんどです。したがってボックス加工をする際には、割れにくく安全なアクリルやポリカをおすすめしております。

    更なる新しい素材

    最近では、より安価な上に非常に割れにくい構造をもつ「PET(ペット)」と呼ばれる素材も普及してきました。PETは塩素や臭素といったハロゲン系元素を含んでおらず、地球環境に配慮した優しい樹脂板です。トップの写真の防音ボックスに使用している素材がこのPETを使った窓になります。

    樹脂素材も日々進化を遂げております。窓に限った話ではありませんが、より良い素材を活かしながら、今後の製品作りに役立てていきたいと思います。