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製陶工場の煙突の騒音対策@岐阜県~事前のヒアリング・確認・工事準備が重要

2020-02-12 煙突・排気
煙突排気音対策のサイレンサー

こんにちは、ソリューション事業部です。

岐阜県は製陶業が盛んで、食器以外にも建材としての使用するタイルの焼成など行っており、24時間工場稼働が行われております。結果、燃焼時に煙突からの排気を行いますが、その排気音が問題となるケースが多々あります。

今回は、大型煙突の排気音対策について、問題解決までの流れをご紹介いたします。

騒音調査の結果により工場の煙突の排気音が問題だと判明

煙突の場合、工場よりも背丈が高い場合が多く、予想以上に遠方まで排気音が聞こえてしまうケースがあります。そもそも今回のご相談の発端は300m先のエリアから騒音が聞こえるということで、工場騒音対策をご依頼いただきました。騒音調査を行った結果、工場に付随している煙突の排気音が問題だと判明いたしました。

排気音対策には、排気をしつつ通過音を軽減させるサイレンサーを取り付けることで改善が可能です。ただし、生産過程や現場環境に応じ、下記の確認が必要となります。

排気音対策前の確認事項

① 排気量(㎥)の確認。既存煙突と同じ長さ、容積のサイレンサーでないと、十分な排気(もしくは吸気)ができないため、使用しているブロアーの排気量を確認する必要があります。

② 排気の種類の確認。排気煙も水蒸気や高温蒸気、薬品が混ざった蒸気など多様にあります。基本は金属部材を使用するため、錆にくいことが前提になります。また、高温が発生する場合は、サイレンサーとジョイント部分をつなげるパッキン材(シール材の役割)を耐熱使用にする必要もあります。

③ 足場の確認。煙突という性質上、工場屋上や高所に設置してあります。そのため、既存煙突を外し、新設のサイレンサーを取り付ける上では作業できる足場の確認が必要となります(煙突も重量があるため、重量に耐えられるもの)。仮に足場がない場合は、仮設足場を設置します。また、煙突やサイレンサーのつり上げが必要となりますので、レッカー車の出入りができる環境が必要です。

今回の対策は、上記の⓵~⓷の確認をした上で、地元で仮設足場を設け、既存煙突と工場の溶接を剥がしたうえで、レッカーで外しました。天候も重要で、雨天時や強風が吹いている場合は工事を中止する場合もあります。

事前のヒアリングや工事準備が重要

サイレンサー取り付けは既存煙突と同じ方法で、工場に溶接、工場壁から支柱を出し取り付けました。工事自体はスムーズにいけば4時間程度(準備30分、既存煙突取り外し1時半、サイレンサー取り付け1時間半、塗装補修30分程度)で終了いたしました。

対策後の騒音測定を行った結果、対策前は飛行機の飛行音のように聞こえていた排気音が、稼働しているかどうか分からない程度になりました(煙突先の蒸気の揺れで稼働しているのが分かったくらい、小さくなりました)。

対策を行う場合は、工事後の変更が難しいため、事前のヒアリングや工事準備が重要になります。ご相談の場合は、まずはヒアリングシートをご記載いただき、そこからご相談者様と内容を詰めてまいります。当社では皆様のよりよい環境改善をお手伝いさせていただきます。

仮設足場。下はトラックが通れるように設置
既存煙突