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株式会社静科

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    音響試験用の無響ボックスの製作~場所を取らない試験環境づくりを実現

    皆さんこんにちは。製造部のHです。最近暖かくなってきたと思っていたら寒波が来てしまいましたね。気温の移り変わりが激しく、体調を崩しやすくなっています。コロナウィルスも出てきていますので、体調管理にはしっかり気を付けてください。

    さて、本日ご紹介しますのは試験用の無響ボックスです。音響試験の環境づくり等お悩みの方がいましたら是非お読みください。

    場所を取らない弊社の無響ボックス

    試験体を音響試験する際、必要な条件として反響しない状況を作ることが挙げられます。試験体にマイクを向けていても、周りから反響することで正確なデータを取ることが難しくなってしまいます。

    ですので、音響測定の実験をする際には、周りを防音材で覆う手法がとられます。部屋一面が防音材で覆われた無響室で行われることもありますが、そういった施設は国内でもそう多くはありません。また、一般的な防音材等で覆った場合も、場所をとってしまいます。

    そこで、弊社の製品が選ばれました。最上部にある写真が実際に作成した無響ボックスとなります。サイズは約500×500×500mmと、邪魔にならないサイズとなっています。内寸は426×427×426mmとなっています。

    防音には大きく分けて「吸音」と「遮音」と言うものがあります。吸音は書いて字の通り、音を吸収することです。遮音は音を反射させることで音を遮断することです。弊社の製品は片面で吸音、もう片面で遮音を行っております。

    今回の無響ボックスは、吸音する側で内側を覆っていますので、反響を抑えることが可能となっています。

    マイク挿入用の穴の発塵防止に端面をパテで補強

    今回は実験に使われるとの事なので、マイクを中に入れる必要がありますので、今回は側面に円形の切り欠きを入れることで、マイクを通せるような仕様で作成致しました。穴のサイズは直径100mmです。

    しかし、弊社には円形の枠が無いため、アルミで覆おうとすると外注するため値段が高くなってしまいます。だからと言って端面をむき出しのままにしてしまうと、そこから粉塵が出てきてしまいます。

    そこで今回はパテで端面を補強いたしました。これによって外注費を抑えることができ、粉塵が飛び散るのを防ぐことが可能となります。

    写真を見て頂くと分かるように、弊社の製品は様々なオプションを付けることが可能です。蝶番やパチン錠を付けたり、今回のように穴を開けることも可能です。防音BOXをご検討の方がいましたら、是非一度お問い合わせ下さい。