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株式会社静科

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    タップ式ふるい振とう機の騒音対策~床無し5面体防音ボックスで騒音レベルを18db低減

    製造部Iです。

    いよいよ夏真っ盛りという感じの季節になってきましたね。近頃は様々な種類の熱中症対策商品が販売されており、最近見た中で面白いと思ったのはペットの犬用の冷却ベストです。愛犬に洋服を着せる飼い主さんはたまに見かけますが、ついにこんなものまで来たかと感心してしまいました。

    さて、本日の記事では「ふるい振とう機用防音ボックス」のご紹介をしたいと思います。

    タップ式ふるい振とう機から90dB近い騒音

    今回お客さまより相談を受け防音対策したのは、タップ式の電磁式ふるい振とう機という機械です。タップ式ふるい振とう機は活性炭や研磨剤、鉄粉、スパイスやダイヤモンドなどを振り分けるのに使用され、研究開発、原料・中間材・最終製品の品質管理、製品検査部門などで利用されています。

    水平往復運動と上下運動(タップ)を併用して試料がふるいの目を通りやすくしています。騒音源からは90dB近い音が出ており、作業性の向上や作業員への騒音被害の軽減のため、より効果的な防音対策が求められました。

    防音ボックスの仕様

    製作したボックスの仕様は以下のようになります。

    • 吸音/遮音に優れた防音パネル「一人静タイプA」を使用
    • ボックスはパネルとパネルを繋ぐ枠材で構成されており、ドライバーで簡単に組立/解体が可能
    • ボックスの側面に機械のコードを通す配線口を取付(防音仕様)
    • 正面は左右に開く観音扉(隙間埋め対策有り)

    社内測定では85dBの騒音を67dB程度まで軽減することができました。より高い効果を求める場合は床面にもパネルを実装するのが効果的ですが、今回はお客様の使用上の都合により床無しの5面体での製作となりました。

    音というものは「振動」です。遮音はするがまったく吸音しない箱に機械などを入れて計測する場合、反響音の振動の影響によって実験結果が左右されてしまう可能性があります。一方、弊社の作る防音ボックスは吸音に優れた一人静シリーズを使用しているため、ボックス内の反響音を最小限に抑えることができ、より正確な実験を行うことができます。

    振とう機など騒音が想定される機械類にはオプションとして防音ケースなどがついている場合もありますが、静科ではより防音性能に特化した防音製品を製作することができます。

    リピーターのお客様への納品

    今回の案件は、過去に納品したことのあるお客さまよりの再注文でした。4~5年程前の案件でしたので再度の見積りは必要となりましたが、既に納入したことのある製品ということもあり、納品まで比較的スムーズに対応ができました。

    株式会社静科はあと半年ほどで15周年を迎えますが、防音材の性能を高評価頂き、リピーターの方が増えているのは大変ありがたいことです。

    今後も騒音でお悩みの方に快適な音環境をお届けできるよう努めて参りますので、何か音のことでお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

    観音扉を開いた状態