音にまつわるミステリー~アポカリプティックサウンドと惑星音について
製造部②です。
気温もだいぶ涼しくなり秋めいてきました。サンマの美味しい季節の到来ですね。普段はどちらかといえば魚より肉を好んで食べる私ですが、この時期になるとその傾向も逆転します。サンマのたんぱく質は牛肉に匹敵するほどに良質だそうです。また、ビタミンDが豊富に含まれているため、カルシウムの吸収を助けて骨や歯への沈着をうながす働きもあるそうな。美味しくて健康にもいいと、まさに一石二鳥ですね。
さて、本日は音にまつわるミステリーについてお話いたします。「アポカリプティックサウンド」と「惑星音」についてです。
世界の終焉を告げる音!?「アポカリプティックサウンド」
アポカリプティックサウンドとは、重い金属が擦れ合うような不気味なノイズが突如空から降ってくる現象のことです。なぜ聞こえるのかはわかっておらず、音の発生源についてもいまだに謎だそうです。あまり馴染みのないフレーズですし、そもそもこの言葉自体聞いたことがない方も多いかもしれません。
アポカリプティックサウンドが初めて確認されたのは、2011年のアメリカと言われています。その後もウクライナ、ロシア、カナダなどでも同様の現象が目撃されました。日本でもアポカリプティックサウンドと似たような音が聞かれています。沢山の目撃動画がネット上にあがっています。決して心地のいい音ではありませんが、気になる方は是非チェックしてみたください。
アポカリプティックサウンドの名称の由来は、キリスト教新約聖書の最後に記された文書「ヨハネ黙示録」にあります。アポカリプティックはApocalypse(アポカリプス的)=黙示録的という意味で、聞こえてくる不気味な音をヨハネ黙示録に出てくる世界の終焉を告げるラッパの音に例えて名称されました。最後の審判の時、7回のラッパの音とともに災害や天変地異が訪れ、7回目を迎えた時に世界が終末するという予言です。確かに周囲にそれといった音源もなく突如空から原因不明の音が鳴り響いてきたら、そういった予言に結びつけてしまうのも無理はありませんね。
アポカリプティックサウンドの正体
なぜこのような現象が発生するのか。現在言われている仮設としては、下記などがあります。
- 電磁ノイズ説 / 大気中に放電現象が起きた時に発生する電磁波による音
- 地下空洞説 / 洞窟のような大きな地下空洞の中で発生して地上に響いている
- プレート説 / プレートが移動する時にこすれる音
- やまびこ説 / 工場の音などが山や谷に反響して聞こえる音
しかし、確定的には明らかにはなっておらず、未だに原因は不明だそうです。一部には本当にヨハネの黙示録による世界の終焉を信じる人や、UFOなどの未確認物質によるものと主張する人もいるそうな…。こういった不思議な現象を紹介するテレビなどはついつい見てしまうものです。
星の声が聞こえる!?「惑星音」について
音は空気や固体が振動することで、耳へと伝わってくることは皆様よくご存知かと思います。しかし宇宙のように空気が存在しない(真空状態)の場合は、音が存在していたとしても、伝わるための媒体がないため、人の耳には聞こえません。某宇宙戦争映画で戦闘機の爆発音が聞こえるのは、科学的にはナンセンスなことだそうです(もちろん映画を楽しむための演出上は必要不可欠なのですが)。
しかしながら、この”宇宙では音は聞こえない”という常識を覆すような発表をNASAが行いました。それが惑星が発する音「惑星音」です。これらの音データはNASAが太陽系内の各惑星より記録したもので、20種類以上もの音データがあります。私自身も何種類かの音を聞いてみましたが、非常に奇妙で不気味な音から、何故か聞いていると落ち着くような音まであり、とても興味深い内容となっています。
関連リンク:Spooky Space ‘Sounds’
惑星音の正体とは?
実はこれらの音データは本当の意味での「音」ではありません。これらの音は、惑星やヘリウムガスなどから放出される電波をキャッチし、それを人の耳に聞こえるようNASAが独自の技術で音データに変換したもののようです。つまりは人工的に作られた機械音なのですが、音を聞いているとその神秘的でミステリアスな響きに不思議と惹かれてしまいます。こういった遊び心のある研究は実に面白いですね。宇宙にはヒーリング効果のようなものがあるとの発表もあるようなので、そういった研究とも結びついていくのかもしれません。
今回は「アポカリプティックサウンド」や「惑星音」をご紹介しました。この他にも、音に関係する世界のミステリーはあるのでしょうか・・。また面白いミステリーを見つけたらここでご紹介したいと思います。