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株式会社静科

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    3Dプリンター騒音対策@川崎市~専用防音ボックスにより事務所・打ち合わせスペースの静音化に成功

    こんばんは、ソリューション事業部です。今回は3Dプリンターの防音対策をご紹介いたします。

    機能は優れているものの長時間使用での稼働音の低減が課題

    4年前に3Dプリンターが出たときは未来感が半端なく、展示会でも人だかりができておりました。今は設計事務所や打ち合わせ室、オフィスにおいてあり、モノづくりやお客様へのイメージを具体化する上で必需品となっております。

    反面、複雑な構造体・設計ですと制作時間に1日かかることも珍しくなく、打ち合わせ室に置いてあると稼働音が気になってしまうことがあります。FDM方式(熱溶解積層法)といわれる樹脂を高温で溶かして積層し造形していく方法の対応していくタイプに多く見られる傾向です。

    今回は打ち合わせスペースに設置している3Dプリンターへ防音BOXを納品しました。ただし、3Dプリンターが動いている様子も見るため、下記の仕様を進めました。

    防音ボックス仕様詳細

    1. 制作が見えるように内部の可視化→必要か所へ窓を設置しました
    2. 内部に熱がこもらない仕→排熱用ファンの設置 及び 防音カバーを設置しました。また、使用する吸遮音パネルを『一人静タイプD』にすることで内部に熱がこもりにくくなります。
    3. 背面のコンセントを出し入れしたい→コンセント専用の出し入れ口を設け、配線は出せるが音は漏れにくい仕様を行いました

    防音ボックス設置後の騒音レベルは約14dB低減

    防音BOX設置前
    防音BOX設置後
    内部開放時

    設置前が56dB程度で、設置後は42dBと約14dBの低減ができました。暗騒音(3Dプリンターが稼働していないときの周囲の音)が41dB前後ですので、ほぼ暗騒音に近い音で稼働音が気にならなくなりました。内部を広くとっているので、樹脂の取り換えや内部スイッチの切り替えが行えます。お客様からも、3Dプリンター近くで打ち合わせができる、と評価をいただくことができました。

    事務所、オフィスで防音BOXを導入をご検討される場合には、防音性能以外にも搬入経路、部屋のドアサイズもご確認が必要です。搬入は一般の運送会社に依頼しておりますので、台車を用います。台車が使えないオフィスの場合は男性2名ほどで運んでいただく必要があります。また、一般的な片開きドアサイズは幅が700~800㎜ですので、防音BOXを大きくしてしまうと入らないケースもあります。意外に見落としてしまいますので、ご検討時にはご注意くださいませ。お見積り、防音相談がございましたらお問い合わせよりお待ちしております。