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株式会社静科

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    ナレーション録音ブース内の反響音対策としてSHIZUKA Stillness Panelを使用

    こんにちは製造部岩崎です。

    昨今はあらゆるものが値上がりしておりますが、普段から常備している発泡酒の酒税の値上がりが10月にあり、これを機に炭酸水で何か割ったものに乗り換えようか検討中の今日この頃です。炭酸水そのものも好きなので、いっそ炭酸水メーカーを導入してしまおうか悩んでいますが、まだ実行に移せておりません。値上がり前に買い溜めした分がなくなる前には決断したいと思います。

    さて、本日は『ナレーション録音向けブース内』の反響音対策をした際の事例をご紹介したいと思います。

    遮音と吸音について

    他の記事でも多く触れてはおりますが、本題に入る前にここでもう一度防音の2大要素である「遮音」と「吸音」についておさらいしたいと思います。

    遮音

    「遮音」は防音の方法のひとつであり、空気中で伝わってくる音を遮断して外へ音が透過しないようにすることを言います。伝わってくる音を跳ね返すことで音を遮断させるというものです。外に漏れてしまう音の大きさが、小さければ小さいほど遮音性が高いという評価になります。

    吸音

    「吸音」も遮音と同じく防音をするための方法です。音を吸収することで音の反射や回り込みを防ぎ、音を発している室内における音の反響を抑える方法です。吸収によって反射した音の大きさが小さければ小さいほど、吸音性が高いということになります。

    ナレーション録音ブース内の反射音

    こちらは個人のお客様になりますが、声を録音するためのブース内の反響音を減らしたいとのご相談でした。

    ブースは遮音には特化しており、つまり内部から外部への音漏れの観点では問題がなく、満足のいく性能だったそうです。

    一方、吸音の面では十分と言えず、ブース中で発する声が反響して録音に影響が出るほどでした。極端な例ですが、お風呂場を想像して頂けると音の反響をイメージしやすいと思います。あのような環境では音を綺麗にとることは非常に難しいことが分かると思います。

    通常、声の録音をする際には、口からマイクに直接届く音のほかに、一度壁などの障害物に反射した音も合成されております。環境によっては反射音の影響を受けてこもったような音が収音されてしまいます。

    対策方法としては、壁や反射しやすいポイントに吸音材を設置することが手っ取り早いです。

    SHIZUKA Stillness Panelで反響音を低減

    収音マイクの背後に調音パネル『SHIZUKA Stillness Panel』を置くことで反響音の軽減ができるようご提案させて頂きました。

    お客様の反応としては、パネル1枚置いただけで音が鮮明に拾えるようになった、既存の部屋を活かして大掛かりな工事も必要なく解決できて非常に助かった、とのコメントを頂きました。

    SSPは吸音面にアルミファイバーを施し、幅広い周波数を吸音できる構造になっております。通常吸音材といえばウレタンやグラスウールなど単一素材で構成されていますが、SSPは2重構造で苦手な低域を吸音できる仕様になっていおります。

    サイズは505mm×505mmと1005mm×1005mmの2種類を取りそろえており、小さいサイズはこのように卓上で使うのに、大きいサイズはスピーカーなどの背後に設置するのに適しております。

    動画配信などの収録にも有用な吸音パネル

    昔のテレビ全盛時代とは違い、昨今はyoutubeなどの影響もあってコンテンツを「見せる」ことが手軽になってきております。

    私自身もよく動画配信などを見ることがあるのですが、録音環境が悪く、音が反響してこもってしまっているせいで、内容が伝わってこない、といったことも少なくありません。しかも、有名配信者や大企業が行っている配信でもチラホラ見られる現象で、せっかく内容が面白いのに、ちょっとしたことで視聴者への伝わり方に魔が差してしまうのは勿体ないなぁと常々感じております。

    『SHIZUKA Stillness Panel』は気になる反響ポイントに置くことで音問題を解決できるアイテムとなっております。お客様によって収録環境や周囲の条件、マイクやスピーカーの設置状況など異なると思いますので、まずはご相談だけでも構わないのでお問い合わせ頂ければと思います。