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株式会社静科

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    特殊鋼加工機の騒音対策@千葉県某工場~既存フェンスへ防音パネルの設置

    こんにちは、ソリューション事業部の廣田です。

    最近は料理にハマっており、早く仕事を上がれる日は、冷蔵庫にある食材を見ながらクックパッド等で美味しそうなレシピを検索して、調理しておりますが、ついつい多めに作ってしまうことが多く、お腹がパンパンに膨れてしまうので、そこには気を付けたいと思った今日この頃です。

    さて、今回は特殊鋼・超硬合金の加工機騒音の対策事例です。

    既存のフェンスの代わりに防音パネルを設置

    今回お問合せをいただきましたのは、特殊鋼・超硬合金等をチップして加工する工場からでした。そもそも、「特殊鋼・超硬合金」とは何かというところですが、お客様からお聞きしたところ、時計やドリル、工作機械等に使用される部品や、その一部に使用されている部材とのことでした。材質もアルミやスチール等と違い、硬質な物が多く、加工時は、騒音が大きく大変困っておられました。

    騒音対象となっている機械の周囲が、下記画像のようにフェンスで囲まれており、メンテナンスの時以外は、内部へ入れないようになっておりました。その為、防音パネルを機械の直近に置いたり、機械に直接取り付けるような施工は不可となり、既存フェンスを取り除き、防音パネルを取り付けるような施工内容となりました。

    施工前

    施工方法としては、黒いフェンスを全て取り外し、防音パネルを取付付けるようなイメージです。防音パネルは予め、フェンスと同ピッチにてビス穴を開けておりますので、簡単に取り付けることが出来ました。

    防音効果としましては、天面が開放にも関わらず、-10dBの減衰となりました。騒音レベルとしては85dB以下となりましたので、第一管理区分となり、耳栓を外しての作業が可能となりました。管理区分につきましては、下記のようになっております。

    • 第一管理区分 85dB未満 (作業環境の継続維持)
    • 第二管理区分 85dB以上90dB未満 (標識での明示、必要に応じ保護具着用)
    • 第三管理区分 90dB以上(標識での明示、作業環境改善、保護具着用)

    第三管理区分では、耳栓やイヤーマフの着用が必須となってしまいますので、コミュニケーションの妨げとなり、生産性が下がってしまう企業も少なくありません。

    施工後

    退職のご挨拶

    私事で恐縮ですが、3月31日をもって静科を退職することとなりましたので、ブログの更新も今回が最後となります。新規のお客様からはブログを見てお問合せを頂くケースも多く、大変嬉しい限りでした。誠にありがとうございます。

    せっかくなので、ここで今までで、一番嬉しかった仕事を書きたいと思います。

    静科では、いつもブログを書いているような工場系の騒音対策だけではなく、音響業界の仕事(吸音材を使用した調音パネル等)にも携わることができたのですが、その中でも特に、InterBEE2019(音響展示会)で、大好きなバンドのボーカルの方と一緒に、静科の調音パネルPR活動が出来たことは、恐らく人生の中でも、トップクラスに嬉しい思い出となりました。サインや写真を撮り忘れてしまった事は、大変後悔しておりますが・・・

    上記の他にも、防音・調音というニッチな分野でしか味わえないような経験を、たくさんすることができ良かったです。

    今まで読んでくださって、ありがとうございました。今後とも静科をよろしくお願い致します。