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株式会社静科

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    ハニカム構造あり・なしで防音性能の差を検証

    みなさんこんにちは、製造部の横山です。

    今までカレーを作る際は、市販のカレールーだけを使用した作り方だったのですが、最近スパイスの併用に手を出し始めました。初めは、仕上げの際に使用するガラムマサラだけを使っていたのですが、今ではクミンも使うようになってしまいました。カレールーにもスパイスは入っているのですが、追加で使用することで、簡単によりスパイスの効いたスパイシーなカレーを食べることができるようになり、最近のマイブームです。どのスパイスもスーパーに比較的安価で売られてますので、ぜひ一度お試しください。

    余談はここまでにして。今回は、弊社で行っている製品開発にて「ハニカムの有り・無しの騒音測定」を行い、防音性能の違いをグラフ化することが出来ましたので、お話したいと思います。

    数値を調べる為に騒音測定

    弊社では定期的に製品開発を行っており、私自身も参加をしております。製品開発では、弊社の技術を生かした新しいものを考えたり、弊社既存の製品に手を加えて改良できることがないかなど、製造部で一丸となり取り組んでおります。

    製品開発を進めていく際に、構成されているハニカムがあることで、実際に防音効果が上がっているのかという疑問点から騒音測定を行いました。今回の騒音測定は、製品開発で進めていた防音パネルを用いた、30cmの六面体防音BOXの中に騒音源となるスピーカを設置しノイズ音を流し、1m離れた場所にて騒音測定を行います。六面体の蓋に使用する防音パネルをハニカム有り、ハニカム無し、2パターン製作を行い蓋を入れ替えて測定することで、それぞれ防音性能の違いを数値化しました。

    測定データをグラフ化

    今回騒音測定を行った数値をグラフ化したものが以下の通りとなります。※今回測定に使用したパネルは、弊社既存防音パネルと別の物となります、既存防音パネルの性能を表すものではないのことを承知のほどお願い致します。

    比較グラフ(全体域)
    比較グラフ(低音域)

    グラフを見ると、500Hzまではあまり差がありませんが、1000Hz以降は5dBほど差が表れ防音性能に徐々に違いが出始めました。差が大きいところでは、10dB以上の差がグラフから読み取ることができます。ハニカム有り無し以外はパネル構成は同じですが、ハニカムがあることでここまで性能に差が出ることを今回の測定にて数値として見ることができました。

    「ヘルムホルツ共鳴」により音を低減

    数値の違いの理由を検討していくと「ヘルムホルツ共鳴」という原理がありました。空き瓶に息を吹きかけるとボーッと低音が響きます。コレをヘルムホルツ共鳴と言います。共鳴したら音が大きくなると思いますが、共鳴している周波数の周辺を吸い取る働きが発生します。音楽室などの有孔ボードなどがその原理を利用しています。有孔ボードの穴の高さ(ボードの厚み)が空き瓶の首の部分になります。弊社吸音パネルのハニカムがそれに相当します。

    参考資料(wikipedia):ヘルムホルツ共鳴器

    今回は「ハニカムの有り・無しの騒音測定」をした際の防音性能の差とヘルムホルツ共鳴についてお話させていただきました。弊社は、現場状況や騒音対象物に応じてご提案をいたします。騒音対策・防音工事等のご相談はなんでもご気軽にお問い合わせください